大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

つかえる"せいで使えぬ硬貨、
使えるせいで買えない鍵?

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"つかえる"せいで使えぬ硬貨ですが、実は、飛騨方言で、物が引っかかる事をつかえるといいます。 ですから、変形してしてまった硬貨は、ひっかかるせいで自動販売機では使えないという意味です。 のどにお餅が痞えるというように辞書変換できますので、標準語といえなくもないでしょうが、飛騨方言辞書作者の多くの方が飛騨方言であると考えています。

  さて、"つかえる"せいで"かえない"鍵などという、さらにひねった言い回しもあります。 かえないというのは"かう"ことができないという文字通りの活用です。 実は飛騨方言では、鍵などを"買う"という意味の他に、鍵などを"かける"という意味もあるのです。、 つまり、使えるのに買うことが出来ない鍵という意味ではなく、実は変形してひっかかるために、施錠する事が出来ない鍵という意味です。

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