大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

さけ、さけや。

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先、という名詞は飛騨方言で、さけ、と言う事が 多いのです。 アクセントは先と同じで、平板です。 あるいは実は頭高の事もあります。 また、先に、の副詞も、さけ、と言う事もあります。 この場合は尾高です。あるいは実は頭高の事もあります。 例えば、佐七が女性に、
 そしゃ、わりゃさけやぞ。
 ▼○  ▼○ ▼○○▼
 (ではあなたが先だよ。)
 (ではあなたが先にだよ。)

 そしゃ、わりゃさけや。
 ▼○  ▼○ ○●●
 (ではあなたが先だ。)
 
 そしゃ、わりゃさけやぞ。
 ▼○  ▼○ ○▼○▼
 (ではあなたが先にだよ。)
また飛騨方言は東京語に同じく、 酒さけ、のアクセントは平板です。 また主語を著わす格助詞・は、は 弱く発音されるか、省略されるのが飛騨方言の特徴です。 従って、表題ですが、
 さけ、さけや。 
 ○● ○●●
  (酒が先だ)

 さけ、さけや。 
 ○● ▼○○
  (酒が先にだ)

 さけ、さけや。 
 ▼○ ○●●
  (先に酒だ)
という意味の違いが生じます。

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