頭に来る、という言い回しはどこかの地方の方言でしたね。面白い言い方であると言う事で、これが中央で流行し、またマスコミの影響で次々と全国各地で話されるようになるのです。田舎で発生した言葉が中央に飛び火するのは方言周圏論の逆の現象というわけです。金田一春彦全集のどこかにあったはずです。実は以上が前置きです。つまりは表題はそのようなありきたりの意味ではありません。答えは、来月の始めに(どこそこへ)行きます、という意味です。つまりは、頭とは月の頭の事、来る、とは飛騨方言で、行くという意味なのです。行くも、来るも、共に来るというわけですから、そんな、うたていで(=申し訳ないですから)。あんたぁこっちへ来んでも、おりゃあんたのとこへくるさ。などという訳ですが、参ります、お伺いします、という謙譲語と理解すればよいでしょう。
そんな、うたていで(=申し訳ないですから)。あんたぁこっちへ来んでも、おりゃあんたのとこへくるさ。