大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

感動詞とは

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私:沖縄方言、所謂ウチナーグチに「アガー」というのがあるが、意味は「痛い」。先ほどはこんなネット情報を発見した。ヤフーニュース 叩かれ「あがー」方言札の罰 99歳の沖縄回想録
君:いずれリンク切れ、簡単に要約してね。
私:うん。那覇市の喜納千鶴子さん(99)が女の一生を出版、小学校時代に男子にいたずらで腰をたたかれ「あがー」と発言した途端に方言札を首から掛けられた、と回想。落ち込んでいると先生が「心配さんけー」と人目に付かない場所で方言札を取り上げてくれた。要するに僕が言いたい事は・・
君:ほほほ、わかるわよ。「アガー」は形ク「痛い」ではなく、感動詞「痛っ!」
私:要はそういう事。咄嗟に出る言葉。ただし、咄嗟に出ると言っても感動詞とは限らない。
君:しばらく考え込んで突然に「わかった!」と言っても感動詞ではないのね。
私:感激したには間違いないが、感動詞では無い。主語が省略された用言。
君:そもそもが感動詞の定義とは?
私:またもや出現、国文法の父・山田孝雄。日本文法学概説。ポイントは三点だ。★意義的には自分の感動・詠嘆の感情、相手に対する呼びかけ・応答。あっ!おい!おう!(やあ!)。★機能的には単独での文形成が可能。★形態的には自然の叫びに近い語音構造。
君:つまりは国語というよりは言語学の分野ね。
私:Yeah! Wow!てなもんで、感嘆符さえつければ感動詞だ。 You said it! これは文章。ぶっ
君:意外に簡単ね。
私:おっとどっこい。「どうぞ!」と叫ぶ事があるでしょ。これを感動詞と考える文法学者もいらっしゃるのだよ。「どうぞ」には語源があるのか、どうぞお考えなさいませ。
君:Please! これは感動詞で Why not? これは文章ね。
私:話し出したら切りが無いね。結論だが、沖縄では、「痛っ!」と言う意味で「アガ!」という。アクセントはあれで決まりだな。
君:ほほほ、尾高ね。最終モーラにアクセントの滝があるのよね。
私:まあ、そんなところだ。今、日米の感動詞を幾つか内省してみた。蛇足ながら日本語はピッチ・高低、英語はトーン・強弱。日本語の感動詞はは全て尾高アクセントだった。英語では最終モーラが全て強だった。
君:あなたの口癖「ぶっ!」「ぶふっ!」も実は感動詞。そしてアクセントは尾高なのね。肝心の「どうぞ」のアクセントだけれど、頭高もあるし尾高もあるわよ。ぶっ

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