大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
ドンバス Donbass のアクセント |
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私:2022に突然に露軍がウクライナに侵攻、世界が騒然となっている。心が痛むばかりだが、日本政府の素早い対応はロシア語でキエフと呼ばれていた首都を元々のウクライナ語・キーウの呼称に変更、これはウクライナ国民に支持されている。 君:ええ。そこで今日の表題というわけね。 私:首都キーウ攻略に失敗した露軍は撤退、闘いはドンバス地方に。ニュースが絶える事は無いが、アクセントが気になるね。 君:NHKはじめ民放各社も頭高アクセントだわね。 私:正しい発音はここ。 君:明らかにアクセントが異なるわね。 私:ウクライナ語と日本語には越えがたいアクセントの違いがある、という事だ。 君:えっ、どうして? 私:日本人だから日本語式で発音するしかないが、日本語の音韻の特徴、然も最大の特徴と言ってもいいかも、三拍以上の単語の場合、最初の二個は高低か(つまり頭高)、低高(つまり平板ないし尾高)しか有り得ないんだ。Donb'ass のアクセントのようなので、日本人のアナウンサーはドンバスの地名は二音節で、つまりはド\ン・バ\ース、つまりは頭高アクセントの連結のような形で発音していただくしかないね。 君:低低からはじまるドンバ\ースという中高アクセントは日本語としては有り得ない、という意味ね。 私:そう。絶対に有り得ない。だから日本人のアナウンサー、つまりはお話をするプロの人達でも、ついつい頭高になるし、聞き手の日本人も同様、つまりはそれを極、自然に受け止めているという事。 君:「ハトバ\ス」の発音ではアクセント核は「バ」だわよ。 私:うん。中高アクセントである事は認める。ただし「ハト」の部分は低高であって、決して低低ではないんだ。佐賀バスだってそう。となりのトトロ「ねこバス」だってそう。全て低高で始まるアクセント。ハトバス・佐賀バス・ねこバス、全て同じアクセントだ。つまりは二拍めで上昇し、アクセント核「バ」から一気に下がる。 君:拍数が増えてもアクセントの規則は変わらないのね。乗り合いバス、巡回バス、ユニットバス、等々、全て中高。でもドンバスはどうしても頭高、不思議ね。 私:不思議でも何でもない。「ン」が子音だからだ。君といつまでもこのような平和なお話をしていたい。 君:じゃあこんなのはどう?キーウは稀有・ドンバスは登蓮、のように漢字の瑞祥地名の表記はどうかしら。 私:おっ、いいね。素敵だ。ははは 君:ほほほ |
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