大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

独自の言語、普遍的なパターン

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私:先ほどユーチューブで見つけた内容。

君:日本人だけれどMITの教授、英語も完璧とは。努力だけではこうはいかないわね。
私:ははは、彼が努力して学んだのは日本語でしょう。ウィキに幼少期に渡米、との記載がある。
君:なるほど。今回のお話の骨子は?
私:言語学の基礎の基礎、日本語と英語の違いについて。日本語は膠着語で英語は屈折語。ただしそれはイントロ。古代の日本語は屈折語に近く、つまり古代においては日本語も英語も変わらなかったというお話。
君:助詞が生まれて日本は膠着語の道を歩むのよね。
私:ちょいと考えてみれば誰でもわかること、ミトコンドリアイブという言葉がある。地球のすべての人類は太古の時代にアフリカに住んでいた一人の女性の子孫である事が遺伝学的に証明されている。そして人類はアフリカから世界の隅々に散らばった。散らばる過程で無数とも言える言語を生み出した。言語の起源は遺伝学のような物的証拠で証明する術がない。ただし世界の言語の系統樹を構築する事は可能。日本語はアルタイ諸語の中でもユーラシア大陸の東端にある言語。
君:なるほど。挌表現助詞を用いるかという違いはあるけれど、挌表現の概念そのものは日本語も英語も同じね。
私:もっと簡単な話にしよう。日本人の赤ちゃんもアメリカ人の赤ちゃんも、真っ先に覚えるのが感動詞。
君:ほほほ、泣いたり笑ったり、という事ね。
私:続いて両国の赤ちゃんはコピュラ copula を覚える。
君:コピュラ文の事ね。
私:そう。 A is B 、これがコピュラ。二つの概念が同一である事を主張する事。万国共通だ。コピュラ文をまず学び、しかる後に日本人は膠着語を、米国人は屈折語を学ぶ。
君:当たり前といえば当たり前。わかったわ、ミトコンドリアイブのご家族はコピュラ文で会話していたということなのよ。ほほほ

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