大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

世界の言語は脳のどの部分を使っているのか

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私:数百とも数千とも、世界には沢山の言語があるが、それらの言語野はどの部分にあるのか、これを調べまくった才女がいる。Saima Malik-Moraleda。ハーバードの大学院の学生。また、女ボスがいらっしゃって Evelina Fedorenko。お二人ともなかなかの美人。天は二物を与えず。
君:それ、論理的に破綻しているわよ。天は二物を与えずというけれど、お二人もいらっしゃって、という意味ね。然も、ワオ、師弟関係とは。
私:前置きはさておき An investigation across 45 languages and 12 language families reveals a universal language network Brief Communication https://doi.org/10.1038/s41593-022-01114-5。
君:結論は?
私:一枚の絵で行こう。Fig. 2 を見てくれ。各国言語ともブローカとウェルニッケの言語野を使っているが、言語毎にバリエーションがあった。左大脳半球優位である事は人類に共通。
君:要は何を言いたいの?
私:言語毎に使っている場所が微妙に違っています、という事。この微妙な違いというのは各言語の特質のなせる技だね。
君:日本語を話す日本人の日本語脳の場所はそんなに違いはないのね。確かに、例えば、お隣・韓国語脳と日本語脳は違いが一目瞭然ね。
私:実は、この命題について、もっとわかりやすい論文が出た。ドイツ語脳とアラブ語脳の違いを詳細に比べた研究だ。Native language differences in the structural connectome of the human brain https://doi.org/10.1016/j.neuroimage.2023.119955

君:ドイツ語脳は左大脳半球優位が甚だしく、アラブ語脳は右大脳半球が深く関与しているのね。
私:その通り。ドイツ人がアラブ語を学ぶのは諦めたほうがいい。私事ながら教養部でドイツ語を初めて学び、三か月ほどで基本文法をマスターし、夏休みには独力で若きウェルテルの悩みを読んだ。僕ってドイツ語脳?
君:何という妄想を、日本語脳に決まっているじゃないの。それを基に中高で六年間も英語を学び、英語の文法知識に少し手を加えただけよ。佐七は飛騨方言脳。それ以外は付け足し。ほほほ

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