大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 名語記

名語記

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私:名語記(みょうごき)は鎌倉時代の語源辞典。10帖。1268年-1275年にかけて漸次成立。編者は経尊。
君:飛騨方言の語源を知りたいと思うと、平安・鎌倉の中央の言葉の知識が必要になるわね。
私:古語辞典、語源辞典の文例に出てくる事から、この書の存在を知った。
君:国立国会図書館のデジタルアーカイブは?
私:2022/10/7 現在だが、残念ながら完成していない。サイトにアクセスしたら、作業中、との表示。
君:全国の大学が所蔵するのよね。
私:ああ、検索サイト・カーリルでどこの大学が所蔵するか、わかる。
君:原本がある、という事かしら。
私:いや、そうじゃないな。実は田山芳南校閲・北野克写の名語記(昭和58)、勉誠出版、これを所蔵するという事だろう。原本は国立国会図書館だろう。勉誠出版のは古本情報もあるが、約六万円という事で、ちょっと手が出ないね。
君:ネット情報はどんなのがあったのかしら。
私:先ほど調べた。学位申請の抄録と思しきもの、卒論原稿と思しきもの、これらが数編見つかった。内容は割愛。
君:学位の為であれば六万円は高く無いわね。
私:ああ、高くない。しかも活字印刷のものは誰でも読めるしね。僕は古文字が苦手なんだよ。
君:今日はとりとめないお話ね。
私:ひとつだけ、ネット記事を紹介しよう。ちょっと、こじつけすぎ〜!鎌倉時代の不思議な語源辞典『名語記』は、コアな情報系同人誌?
君:ちょっと、やめてよ。
私:杉本つとむ著・東京書籍・語源海には巻末に主要語源資料が年表として細大漏らさず書かれているが、名語記については、とくところ不審、の一文。杉本先生のご評価はにべもしゃしゃりもない。
君:道理で。ほほほ
私:鎌倉時代の語彙体系がわかるという意味では大変に貴重な書です。
君:中世語から近世語への移り変わりに現れた書物ね。
私:経尊は迷わず金沢文庫に寄贈した。
君:北条実時は大喜びしたか、迷惑だなとお感じになったか、歴史の謎ね。ほほほ

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