大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 弁別的素性

sonorants

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私:「sonorants」の日本語訳は共鳴音(きょうめいおん)。響き音(ひびきおん)ともいう。 声帯が振動する音を声道内で共鳴させて出来る音。母音は共鳴音。子音では鼻音・接近音・はじき音・ふるえ音、 nasals (e.g., /m/, /n/, /ŋ/), liquids (e.g., /l/, /r/), glides (e.g., /j/, /w/), and vowels (e.g., /a/, /e/, /i/)。
君:判りにくい説明ね。そもそもが、共鳴というのはどういう事?
私:物理学でいうところの共鳴、共振と同じ概念だと思えばよい。音の発生源から唇ないし鼻の入り口に至るまでの気道が音を増幅して響き渡る音にすれば共鳴音。楽器や発声にあっては、発音体(発音物質、弦やリードなど)の振動がより大きな物体(筐体、共鳴腔)に伝わり共鳴することで、より人間が聞きやすい音に変化する。すなわち、発音体単独の時よりも、聴覚上大きな音が得られる。これは音色の変化でもある。楽器によっては共鳴によって安定した音高を得ている。太鼓やバイオリンが大きな音を出せるのは共鳴する筐体があるから。管楽器にして然り。
君:なるほどね。楽器は置いておいて、人の声で共鳴音でない音、つまりは非共鳴音は何を意味するのかしら。
私:阻害音(破裂音と摩擦音)だ。非阻害音が共鳴音。
君:確かに弁別的素性と言えそうね。でもIPAでは定義されていないんでしょ。
私:そうだね。然し乍ら知っていて損はない分類でしょ。声楽でも問題になるだろう。
君:大きな声を出すには肺活量、腹式呼吸も然ること乍ら、共鳴音の歌詞が大切という事ね。 ほほほ

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