大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 弁別的素性

stops

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私:「stops」の日本語訳は閉鎖ないし閉塞。形容詞としては閉塞性かな。
君:閉塞しっぱなしでは音にならないわ。
私:その通りだ。実は閉塞、要は音がプツンと切れる事に続いて直ちに閉塞が解かれる。従って破裂音が stops に相当する。
君:閉塞した結果が破裂音というわけね。
私:うん。その閉塞する箇所により声門破裂音(glottal plosive 薩隅方言/カキ/柿)、鼻腔閉鎖音(nasal stop, nasal consonant)、口腔閉鎖音 oral stop などと言う。
君:例は?
私: glottal stop だが、ドイツ語には有るが米語には無い例としては ham and egg。米語では一続きで/ハーマンネーッグ/のように発音されるが、ドイツ語には閉鎖が必ずあるので Schinken und Ei /シンクンウントオイ/のような発音になる。
君:日本語の破裂音の例は?
私:無声音の /p/ /t/ /k/、有声音の /b/ /d/ /ɡ/がある。
君:清音としてはカ行とタ行ね。
私:日本人にはドイツ語は聞きやすいと思う。手ごわいのは米語だ。stops は聞きやすいからね。聴覚音声学の問題かな。
君:英語だと連語になってしまうのね。初めからフレーズを知っていないと駄目ね。
私:要は米語ではフレーズを沢山覚えておけばなんら問題はない。聞き取りにくい時は Sorry, I am not a native. Please speak word by word. と言えばよい。
君:そうやってストップを促すのね。ほほほ

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