大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 弁別的素性

strident

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私:「strident」の日本語訳は粗擦性(そさつせい)。うるさい摩擦を伴う性質を持つ、という意味の形容詞。stridents は sibilants と同意語で、日本語訳は歯擦音という名詞 (sounds that are high-pitched, strong, and voiced frictional sounds)。[−strident]の音はそのような摩擦を伴わない事を意味する。[f, s, ʃ, χ]などは[+strident]、[ɸ, ç, x]などは[−strident]である。また、破裂音[−strident]と摩擦音[+strident]の区別にも用いられる。
君:strident って入試単語よね。
私:stride vi 闊歩する、と同じ語源だと思えば当たらずと言えども遠からず。
君:粗擦性、って日本語としては異質よ。
私:これは弁別的素性という世界の中だけでの学術語。上記は代表的な弁別的素性という事になるが、より網羅的には例えば弁別素性分析による言語音の発達(その4)にあるように、声というものは母音性・子音性の対立の他、舌の位置、有声音か無声音か、連続性、鼻音性、粗擦性、これらがあやなすものでいるという認識が大切。
君:連続性とは、つまりは継続性、即ち継続音 continuants と同じ意味かしら。
私:そう願いたい。あれこれ調べたが結論無し。学会の熟語集があれば助かる。
君:会議は踊る? ほほほ

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