大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

そしゃそやぞ

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私:表題だが、ではそうしましょう、という意味の飛騨方言。
君:phraseology の観点からは二つのフレーズね。
私:その通り。「そしゃ」は頭高で、さすればや、あたりの短呼化だね。つまり意味は、そうすれば。「そやぞ」は、やはり頭高で、「そうじゃぞ」の短呼化。「そしゃそやぞ」の全体の意味としては、そうならばそうですね、という事になろうが、これでは飛騨方言の意訳にはならない。「そしゃそやぞ」の意味は、おう・その通りですね・ではそれでいきましょう、という意味。つまりは、異論はありません・百パーセント賛成です、という意味。
君:つまりは専ら良い意味で用いられるという事ね。
私:その通り。リスクフリーの言い回しだ。言われたほうは決して悪い気はしないからね。
君:なるべく頻回に使ったほうがいいのかしら。
私:とんでもない。それは完全に逆効果です。つまりは、ここぞという時に間髪入れずに一回だけ使わないと意味がない言い回し。
君:なるほどね。
私:ところで、寄席は好きかい?
君:ええ、まあね。
私:客席から怒鳴った事ってある?
君:まさか。冗談じゃないわよ。若しかして、あなた?!
私:うん。客の礼儀ってのがあってね。寄席が始まる、噺家が登壇する、この時に拍手するだけじゃいけないんだ。
君:ほほほ、あの掛け声ね。
私:そう。思いっきり大きな声で、待ってました!と大声を出す。これが客の礼儀だ。特に噺家さんが遅刻して登壇なさった時には有効。ねえ、僕ってかっこいいだろ。
君:おばかさん。
私:確かに。そういう面もある。さて本題だが、飛騨方言・そしゃそやぞ、は発するタイミングは議論の大詰め、結論が出たなと察した瞬間に、そしゃそやぞ!と叫べばいいんだ。
君:別に叫ばなくてもいいわよ。普通の声で十分。ただし皆に聞こえるという事が大切ね。ほほほ

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