大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
やかにゃなおらん |
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私:表題の飛騨方言は、不治の病にて治癒の見込みがない、という事を意味する。 君:やかにゃ、つまりは、焼かないと、という事で、火葬場に行かなければ病は治りません、という意味ね。つまりは、生きている限りは治癒の見込みがないという意味。 私:その通り。ジョークは二つに分かれる。英国人はユーモア・ウィットが好きで、フランス人はエスプリが好きだといわれる。この飛騨方言の表現はエスプリそのものだね。 君:ほんわかと温かみのあるジョークがユーモア・ウィットで、辛辣な言い回しがエスプリ、という事ね。 私:自分をけなすのがユーモアで、自分以外をけなすのがエスプリだ。頓智を利かすのがウイット。自虐ネタというものは一般的には無難なジョークで、万人受けする。ところがエスプリの場合は炎上する事が多い。つまり、エスプリは使わないほうが無難。 君:そう考えると、やかにゃなおらん、なんて言い方は出る幕がないじゃないの。 私:いやいや、そうではない。話者と聞き手の共通の敵を題材にして使うべき。 君:例えば? 私:プーチンはいつまで戦争するつもりなんや?あんなやつの戦争好きは焼かにゃ治らんさ。 君:つまりは、プーチンは死ぬまで戦争を続けるつもりだ、という意味になるのね。 私:酒好き、煙草好き、女好き、浪費癖、ギャンブル好き、これらにも使えるね。つまりは倫理的に間違っている事を諫める時に使うとよい。 君:あなたが毎晩の如く飛騨方言に関する駄文を書き続ける事も、やかにゃなおらん、がピッタリね。ほほほ |
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