大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

ひだのたくみ

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私:今日は少し落ち込んでいる。
君:世間様には関係ない事よ。それより、どうして平仮名なの?それに表題と落ち込みの理由がどういう関連なのか、ピンと来ないわ。
私:当サイトを開設して二十年弱だが、ひだのたくみ、の漢字表記は飛騨之匠だと思い込んでいた。
君:あら、違うのね。
私:各種資料に当たったが、飛騨工、が正式のようだ。
君:飛騨工では飛騨工業高校の略のような感じね。
私:飛騨工はパッと見た感じでは、ひだこう、と呼ぶ人が多いのではないだろうか。その一方、飛騨匠、では、ひだしょう、と読む人はほとんどいなくて、皆様が、ひだのたくみ、とお呼びになるのでは。
君:猛烈な勢いで修正して何食わぬ顔という事でいいじゃないの。
私:今日は相当に落ち込んでいて、その元気がない。いずれ体調のいい日に。
君:ほんとにつまらない記事ね。
私:冷静になって各種の資料もあたってみた。
君:何か収穫があったのね。
私:天慶六年(943年)日本紀竟宴和歌に、飛多能多久美、の万葉仮名の記載がある。つまりは、ひたのたくみ。
君:ひだ、ではなく、ひた、なのね。
私:そう。それに後世の当て字であるにせよ、飛騨工、は古代には、ひたのたくみ、という発音だった。
君:大工さんだから飛騨工でいいんじゃないの。 ほほほ

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