大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心理学

関西弁?関西方言?

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私:表題だが、どう思う?
君:質問が間違っているわ。どう感じるか、という事でしょ。心理学の命題だから。思う・考える、は同意語。
私:屁理屈で返してあげよう。表題の命題だが、同じ意味と感じるお方が過半数。僕の感じでは、関西弁は俗語、関西方言は学術語。
君:関西弁という言葉のほうが親しみやすい感じだわね。
私:前置きはそれくらいにしておいて、早速に本題だ。昨日と一昨日の二日に渡って当サイトの千頁以上の文章で「飛騨弁」改め「飛騨方言」に字句を統一した。その心はひとつ。
君:ほほほ、わかるわよ。気が付いた以上は、そうしないと気持ちが悪くて仕方ない左七。
私:そうなんだよ。当サイトの発足が2005だが、当時は方言サイトが百花繚乱の時代で、小学生の運営するサイトも多かった。学校での学習課題での延長という事だったのだろう。小学校に情報教育が入り、home page作成なる授業もあったと聞いている。方言学習とウエブ技術、一挙両得という訳だ。当サイトの読者層の多くが小学生である事は想像に難く無かったので、僕は迷わずサイト名に「飛騨弁」を入れた。
君:サイト名は兎も角、文章は「飛騨方言」で統一しようと思い立ち、実行したのね。
私:読者層が変化した事を感ずる。日本語を学ぶ外国人からメールをいただく事もある。斐太高校の後輩で金沢大学の文学部の学生さんが卒論テーマを考えていたところ当サイトの存在に気づき、メールをくださった事もあった。先方様へは資料をお送りしたし、実際にお逢いする機会すらあった。
君:柳の下の学生さんね。ほほほ
私:脱線気味だ。本論に戻そう。先ほどは当サイトを検索して、「関西」「関西弁」「関西方言」、それぞれの字句が入った記事が173、54、12である事を確認した。
君:ほほほ、わかるわよ。「関西方言」を「関西弁」に変更すると12回の手間で済むのに、逆をやると54回の手間、でも迷わず54回を選んだのね。
私:勿論だよ。エンタメ系を自負する当サイトだが、記事はなるべく学術的にしたいというのが本音。小一時間かかったが、でも無事に終了した。すがすがしい気分だ。
君:54+12で66記事が「関西方言」に統一されたけれど、173−66で117の記事に何が含まれているかは容易に想像がつくわね。
私:おっしゃる通り。関西式、関西方面、関東と関西、とか、書き出せば切りがないが、学術的には問題ない記載だろう。
君:この記事は簡単ね。
私:ああ、三分で書いた。でも目利きの読者様はご納得なさらないだろう。続いては「関西弁+論文」でネット検索を試みた。まずはこれだ。現在の関西弁における方言意識と標準語化
君:グーグルネット検索で堂々一位ね。ほほほ、論文で「関西弁」とはこれいかに、というところね。
私:中学生の自由研究だ。担任の先生も「関西弁」でよし、とお考えになったのだろう。
君:でないと自由研究にならないわね。ほほほ
私:むしろ微笑ましいといったほうがいいだろう。蛇足ながら、堂々一位の理由は全校生徒がクリックしまくったから、かもね。続いてはこれだ。阪大日本語研究.別冊(大阪大学学術情報個)
君:うーん、これは骨のある本格的論文ね。
私:先ほどは熟読玩味させていただいた。大変に優れた内容、但し真田・高木両先生のお顔に泥を塗ろうという訳じゃないが、「関西弁」「関西方言」の混在した論文だ。
君:理由があるのじゃないかしら。
私:正にそこの所。「関西方言」の使用が大半だが、一点だけ、関西人の定義の箇所に引用があり、此の個所に「関西弁」が使われている。
君:流石に引用部分の字句を変更という訳にもいかなかったのね。
私:まあね。エチケット違反という以前に、引用文献はそのまま、というのが学術論文の大原則だ。当該論文だが、苦渋の選択だったという訳だね。論文の常識としては、引用部分は double minute か double quotation mark を用いれば良し。もっと詳しく知りたい人は Chicago Manual をよく読んでくれ。2022/12/08記
君:いやだ、あなた。どれだけ昔の事をおっしゃっているの。ほほほ

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