大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
私のバイブル、方言関連辞典 |
戻る |
江戸語大辞典、講談社、前田勇編・・・近世の後半、宝暦以降の文献およそ数百の中から江戸という都市の住民に日常使用されていた言葉を収録、本文は千ページ超、収録語数は数万。 近世上方語辞典、東京堂出版、前田勇編・・・近世上方の浮世草子、浄瑠璃本、歌舞伎脚本、噺の本、洒落本、滑稽本、心学書、一枚摺りの中から京阪市民の日常語を拾い集めた辞典。総頁は1200越え、語数数万。 日本方言大辞典全三巻、小学館・・・全国の方言資料と言えば一つには地方自治体が出版する郷土史、あるいは地方の教育委員会の出版物ですね。これらの資料には必ずおらが町の方言についての記載があろうかというものです。そのような方言語彙を洗い浚い集めた辞典という事で、日本中のどんな小さな村の方言でも記載してあるというような、よくぞここまでというような、一言で著すと化け物のような方言大辞典です。国研の方言地図も全て掲載されています。項目別の分類も極めて精緻になされており、一つの単語について全国ではどのような音韻変化があるのか、つまりは方言量の計測も極めて容易です。 現代日本語方言大辞典全九巻・・・17年に及ぶ臨地調査により成った、初めての方言大辞典。収録語数は23万余。正確な発音とアクセントを明記した画期的な辞典で、共通語から各地の方言形が引けるよう工夫されている。共通語に当たる各地の方言形が、北から南へと配列され、各地の方言の特色、傾向も一目瞭然。生活史、文化史をたどる資料的価値も高い。何故、全八巻なのかと言うと、各々の方言語彙について全国の定点のアクセント情報が記載されているからです。アクセント研究にご興味あるかたには必須の書といえましょう。 逆引き日本方言辞典、小学館・・・この辞典の存在意義は二つです。ひとつは標準語の語彙から全国各地の方言語彙を調べる辞典ですから、真っ先に役立つのが語彙毎の方言量の解析です。次いで有用なのが語源の解析です。俚言の語源を考える場合、多くの場合は暗礁、という事で古語辞典をいくら探しても語源にたどり着けない事が多いのですが、そんな場合は発想の転換で行きましょう。つまり逆引きするのです。すると俚言に於いて古語から脱落した音韻が見つかる事が他の地方の方言から発見出来る事があります。 日本植物方言集成、八坂書房・・・方言学の世界で花開いているのが植物方言、全国各地にある植物について標準語引きする辞典です。従ってこの辞典で真っ先に役立つのが方言量解析です。 地方別方言語源辞典、東京堂出版・・・北海道から沖縄まで全国17の地域別に代表的な方言を取り上げ、語源を判り易く解説。身近な方言約570語収録。ユニークなのは言及の多かった文献名を巻末にコラムとして資料掲載なさっている事でしょうね。一位、日葡、56、二位、物類称乎、17、三位、源氏、15、等々。 標準語引分類方言辞典(附全国方言辞典補遺)、東条操、東京堂出版、30版・・・重版にて方言学徒に愛され続けた古典的バイブルというべき書 明解方言学辞典、木部暢子編、三省堂、初版・・・本邦初の方言学の学術語の辞典。 |
ページ先頭に戻る |