大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 飛騨方言 You Tube Contents

インサイドヘッド

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私:まずは動画をどうぞ。


君:つまりは人間は皆が多重人格であり、各人の脳内に潜む各人格に赤裸々な台詞を語らせる、というファンタジー映画なのね。2015作。
私:うん、最後にディズニーを観たのがいつだったか、はっきりと覚えが無い。もう、何十年も観てないな。
君:このプロモ動画では13の日本語方言が語られているわよ。
私:皆、きちんと方言指導を受けた声優さんの声だね。本格的な内容だと思う。
君:さすがに劇場公開の本編は共通語らしいわよ。
私:そのようだ。シネマトゥデイ様の案内文では本編は「標準語」と書いておられるが、言葉を間違えておられるね。
君:共通語と標準語は意味が異なるのね。
私:その通り。全く別の言葉。戦後の国語教育では「標準語」を一切、使わない。「共通語」に統一されたんだ。「なにいってんだい」は共通語だが標準語ではない。標準語では「何をいっているのですか」。
君:くだけた言い方でも日本人の誰でも意味が判れば共通語ね。
私:うん。くだけた言い方と言うだけで標準語としてはアウト。標準語とはあらたまった言い方。
君:でもあらたまった言い方も日本人の誰にも意味が判るわよ。
私:その通り。標準語は広義の共通語の一部分。くだけた言い方(俗語)とあらたまった言い方(標準語)を足すと広義の共通語になる。
君:広義の共通語から俗語を除くと標準語になるのね。
私:その通り。俗語である時点で標準語では有り得ない。標準語である時点で俗語では有り得ない。
君:方言は俗語の一部分。
私:その通り。だから方言である時点で標準語では有り得ない。
君:日本人の誰もが判る方言の言い回しは、もはや方言ではなく俗語と言ってもよい。
私:そう。誰もが判る訳ではないのが本当の意味での方言。
君:つまりは広義の共通語は、狭義の俗語+誰でも判る方言+標準語、以上三者を包括。
私:そう。標準語には広義も狭義も無い。狭義の共通語は方言でない俗語。
君:つまりは方言を皆に判り易く日本語訳するのは方言を共通語訳しているという事であり、標準語訳するわけではないと言う意味。
私:そう。つまりは方言の日本語訳というのは俗語から俗語への変換であり、標準語は蚊帳の外。
君:つまりは方言の日本語訳というのは俗語たる方言を狭義の共通語へ変換する事。
私:切りが無い。そしゃ(飛騨方言「そうすれば共通語」or "So long."(飛騨方言の英語意訳))。
君:はい、そしゃな。

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