大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 飛騨方言 You Tube Contents

四つ仮名弁

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★★★★四つ仮名弁といえば九州弁、というのは方言学の基本のキャッチフレーズですが、そもそも四つ仮名とは「じ」「ず」「ぢ」「づ」の四つの事です。この四つの濁音を話しわけるのが四つ仮名弁です。室町時代まで日本語で極、普通に話されていた音韻です。

★★他方、現代語、と申しますか共通語、つまりは昭和・令和における東京語は「じ・ぢ」の音韻の区別がなく、また「ず・づ」の音韻の区別もありません。従って共通語、つまり現代語の事を「二つ仮名弁」とも呼ぶのです。

★また東京語の更に上を行くのが東北・北海道の方言です。四つ仮名の区別が明瞭ではなく、これを揶揄して「ズーズー弁」という言葉があるのですが、学術的には、四つ仮名を区別しない音韻体系の方言を「一つ仮名弁」と言います。

★★★私の屁理屈としては、であるならば「じ・ぢ」の対立、「ず・づ」の対立の一方だけを区別しなければ二種類の「三つ仮名弁」があるのではないだろうか、という考えが先ほどは思い浮かび、脳内が途端にお花畑状態になってしまいました。早速にネット検索したら、おおっ、大分県が三つ仮名。ただし、方言学的には三つ仮名弁は一種類しかないようですね。全国のどこか、ひとつの村の音韻でもいいですから「じ,ぢ,ず=づ」という幻の方言の存在を信じたい。ぶふっ



ところで、話してなんぼ・聞いてなんぼ、が方言学ですね。という事で、あなたにとっておきのプレゼント、以下のような動画がありました。ええっ、外国人に日本語の音韻史を教わるとは、まあ、そういやがらずに聞いてみてください。数回、聞けば理解できるでしょう。要するに彼は何を言いたいのかと申しますと、

「じ」=「ず」=摩擦音 fricative sound 
「ぢ」=「づ」=閉鎖音 stop sound 
という事だけです。

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