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【岐阜弁講座】これが岐阜の方言やお!方言女子がレクチャー「語尾はこうやってかわるよ!」Part1【あむちゃん!】

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またまた岐阜県ご出身の方言女子のご登場です。厳密に申し上げますと、大垣、つまりは西濃、のご出身のようです。さて、なぜザクッと岐阜県ひとまとめで岐阜弁ではないのか、という話からスタートしましょう。

岐阜県は平野部・美濃地方と山間部・飛騨地方からなる県で、気候や風土が違い、そもそもが江戸時代は飛騨地方全体が幕府の直轄領、つまりは天領でしたから飛騨全体が極めて単一文化的で江戸直輸入文化とも言えますし、江戸時代の美濃地方はざくっと言えば三十近い小さな藩に分かれていたのでした。つまりは江戸時代には飛騨地方には飛騨方言というひとつの言語しかなかったの対し、美濃地方は随分と細やかに言葉が分かれていたとも推察できます。つまりは飛騨出身であれば皆が似たような飛騨方言を話しているのですが、これが美濃地方のご出身ですと、東濃・中濃・西濃のいずれのご出身かが問題になります。

西濃出身の彼女ですが、『なんやって』とお話しなさるのはまさに飛騨方言との共通方言の典型と言えるでしょうね。つまりは彼女が岐阜弁といっている言葉はほとんど飛騨方言に近い、と言ってもよいという意味です。これに関して、方言学上のトピックス、指定の助動詞の東西対立、をご参考までに。なんじゃ>なんや、に音韻変化するので、西濃でも飛騨でも、なんやって、になるのです。ところが岐阜は岐阜でも東濃あたり、は、なんだ、というのが普通で、なんや、にはなりません。その一方、飛騨方言では、なんだって、とは言わないのが普通というわけです。

勿論、現代社会において人々の行き来は全国規模ですし、中等教育やマスコミの影響で方言的な言い方は影が薄くなっています。そこへ登場するのが最近に流行りの方言コスプレ、という社会現象で、なんやって、そうやお、等々は可愛らしい言い方という事で方言女子の好む言葉として返って勢いづいていますし、なんだ、という愛知県から静岡あたりの方言は、更に語気を強めて、だもので、という意味で、だもんで、と言われているようですね。

書き出せば切りがないのですが、動画の表紙にある、でら好き、という表現ですが、とても好き、という意味ですが、これは、飛騨・岐阜・愛知に共通の方言で、どえらい、が更に詰まった言葉です。名古屋限定ビールにKIRIN でらうま、があります。

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