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HIDA TAKAYAMA | Speaking Japanese in the Countryside 【飛騨高山】(2020/07/28)

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コロナ感染者数が一向に減らず、外出を控えていらっしゃるかたが多いと思いますが、今後、人類と共に歩んでいくコロナとの上手な付き合い方が必要という事で、観光地でも模索が続いているようです。今年の五月の連休は、飛騨にはいらっしゃらないでください、という意味で「飛騨はお休み中です」のキャンペーンでした。その後、緊急事態宣言は解除され、現在は「飛騨はお目覚めです」キャンペーン中のようです。旅行者の飛弾観光談の情報発信が出始めています。

先ほど目についたのが米国人・ロレッタ女史の高山訪問記。日本語が堪能な彼女ですが、高山市の観光名物・朝市で露店のおばさんとのやり取りの中で飛騨方言がふんだんに出て来ます。一番に判り易いのが尊敬表現「みえる」ですが、飛騨の人間はどうしても自然にこれが出てしまうのです。なにせ、生まれた時からのくせなので。それを聞かされるロレッタさんは、ただ聞き流しているだけで、中部方言である事には気づいておられないようですね。細かい事を言えばきりが無いのですが、畿内文法と東京式アクセントが飛騨方言なので、この朝市のおばちゃんは典型的な飛騨方言の話者、つまりは生まれも育ちも高山市という事がわかります。あれこれ書き出すときりが無いのですが、高山別院の境内も出てきて、ああ・あそこで祖母の葬式があったな、などという事がフト思い出され、お盆はどうしよう、などと考えています。

英語の勉強にもなる動画ですが、ニューヨークっ子の彼女の話すスピードは極々、普通で、しかもとても聞きやすく、マシンガントークではありませんし、語彙も中学・高校レベルというところですね。親日家の彼女に思いっきり飛騨高山を楽しんでいただいて、大変に光栄な事でした。彼女の日本語「行くぞ!」に思わず失笑。
cf.「女ことばはどこへ消えたか」小林千草・東海大学文学部教授・光文社・ISBN978-4-334-03411-5

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