大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 飛騨方言 You Tube Contents |
娘一人に婿二人 |
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岐阜県の昔ばなし、然も飛騨の話という事ですが、聞いた事がなく、なんだか創作のような感じですね。それに肝心の飛騨方言が一切、出てきません。粗筋は村に一人の年頃の娘がいて、二人の若者が求婚するという恋の三角関係ですが、竹取物語と違って実際に片方と結婚してしまうという話です。取り残された若者の心境や如何に。娘一人に婿八人という日本語もあり、求婚は男性から女性へ、が世間の常識なので、娘二人に婿一人というのは現実的ではありませんね。教条的な寓話なので結論は推して知るべしでしょう。さて、気になる情報がありました。娘一人に婿二人 : 適齢期人口(西ドイツ) ただし、ドイツ統一前のかなり古い統計なので、その時点でアウトとも考えられますが、時代を問わず、国を問わず、普遍的な問題であるとも考えられましょう。つまりは極々、一般的な話ですが、 何故、こんな事が言えるのか、以下のように人口ピラミッドを作ってみました。年代は10歳刻みです。男性は10歳年下の女性と結婚する、という仮定にしました。男性は60歳を過ぎたら女性より十年毎に20%で死亡率が高いと仮定しています。以上の議論は以下の人口ピラミッドから明らかですね。 年 男性 女性 90 0 XX 80 00 0XX 70 000 00XX 60 0000 000XX 50 X0000 0000X 40 X0000 0000X 30 X0000 0000X 20 XXXXX 0000X 10 XXXXX XXXXX 0 XXXXX XXXXX x=未婚or伴侶と死別 0=結婚結婚すると幸せになれると仮定しましょう。つまりは"0"の数を数えるのです。結局は男女とも同じです。結婚、未婚、死別のいずれも人間の幸せとは関係ないとすると、男女差はありません。ただし、人間は長生きしたほうが幸せだ、と確信するならば男に生まれるよりも女に生まれたほうが有利です。子供を産み、母親になる事こそ幸せだと確信するならば女に生まれたほうがいいに決まっていますから、子供を産んで母親になった女性は女性に生まれてよかったと思うべきです。 結婚の実際とは、実に簡単な事でしょう。男は振られ続けて、そしてプロポーズを受け止めてくれる女性が現れて晴れてその女性と結婚できるのです。男とは振られても、振られても、プロポーズし続けなければならない生き物なのです。 ミルトンの失楽園を原著で読まれた方がこの世の中に多いとは想像しにくいのですが、結婚というものを極々、簡単に、男が自分より若い女と結婚する場合、男は先に経済的に苦労して後に楽をする、つまりは(先憂)後楽園です。逆に年上の男と結婚する女は先に経済的に楽をして晩年に苦労する、つまりは(後憂)先楽園です。ただし、これは結婚をギャンブルと考えた場合の話です。結婚は人生の究極の目的、つまりは結婚すると幸せになれると確信なさる男女が多いと思いますが、となると兎にも角にも一日でも早く、つまりは男女とも可能な限り若くして結婚すべきです。特に女性は出産適齢期がありますから猶更です。世の若い女性の皆様へ、一日でも早く結婚なさる事をお勧めします。そして元気な赤ちゃんを産んでください。しかも女は亡き夫の思い出を胸に子供・孫に囲まれていつまでも生き続けられるしぶとい生き物なのです。結婚は間違いなく幸せを倍にして、更には、間違いなく悲しみを半分にする魔法の生き方なのです。ただし結婚すると家計が倍になり、子供が生まれるとそれは三倍になりますので、男にはそれなりの覚悟が必要です。 なんだか結婚相談所のようなお話になってしまいました。誤解のないように敢えてお書きしますと、以上はあくまでも一般論ですし、私は読者の方々に世間の常識という価値観を押し付けているのではありません。 |
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