大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心の旅路

青森県警交通安全スローガン

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私:何れリンク切れかもしれないから、ここに記載しておこう。青森県警交通安全スローガン 弘経とは弘前経済新聞の事かな。
君:ほほほ、もはや外国語ね。それでも青森県警様がポスターをお作りになったという事は県民の皆様ならさっとおわかりになるのよね。
私:だろうね。
★「んだすけよ 夜出歩ぐんだば反射材(南部弁)」
だからさあ 夜出歩くのならば反射材を付けようよ。
★「わんつかの かもしれないを 持ってけせ(下北方言)」
少しだけでも かもしれないの気持ちを 持ってください。
★「わんつかはんで けねでばな んだなへそいだば まねでばな(津軽方言)」
ちょっとくらいだったら酒を飲んでも問題ないだろう そうじゃないだろ それだとだめだよ。
君:たちどころに判る事があるわね。
私:そう、バランスだな。青森県は下北方言・南部方言・津軽方言の三地域に別れているという事。
君:順番に行きましょう。
私:「んだ」は「そうだ」。「んだすけ」で体言だよね。「んだすけよ」は「そのような事は」。「あるぐんだば」は仮定形「歩くならば」という意味らしい。
君:ええ。続いては「わんつかの」。
私:これは「わずかの」で決まりでしょ。「もってけせ」は命令形のようだが、「もってけ」で既に命令形だから、「せ」は下北方言の方言文末詞という事がわかるね。語調を整える機能があるんだよね。
君:続いては「わんつかはんで」だけれど。
私:つまりは「わずかほどとて」という意味だな。
君:「けねでばな」この解釈が問題よね。
私:ははは、簡単さ。「け」は「酒」、「ね」は「飲む」。だから「けね(酒を飲む)」+「でばな(という事はだな)」位の意味じゃないかね。
君:「んだなへそいだば」はどうかしら。
私:まずは文節への分解を試みよう。「んだな」「へ」「そいだば」だろうかね。「そうだな」「なんていう風に」「言ってしまうと」と訳せると思う。
君:なるほど。「まねでばな」はどうかしら
私:「まね」、これを知らないと方言通とは言えない。代表的津軽方言で「駄目・絶対」という意味だ。語源は「まあいなし」だと信ずる。佐七のオリジナル説。本邦初公開だ。だから「まね」「で」「ばな」は、「駄目」「という事で」「ございます」の意味になると思う。
君:ほほほ、あなたが楽しんで方言の勉強なさっているのがわかるわ。
私:青森方言最高!飛騨出身の僕だけれと、わかりやすい。
君:と思っているのはあなただけ。方言男子ならぬ方言爺ね。ほほほ

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