大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 心の旅路 |
福島 麦畑 |
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私:カラオケでこの曲は良く歌うが、最近はコロナの事もあり、歌っていないな。ユーチューブカラオケで一人口ずさんでいる。 君:いつの歌だったかしら。 私:1990、平成元年。 君:東北の方言である事はわかるけれど、具体的に何県かわかるかしら。 私:作詞作曲が榎戸若子女史。福島県出身のおかただ。福島方言と考えて間違いない。杏しのぶ(きょうしのぶ)は山形出身だが、福島方言と山形方言は共通項が多く、彼女にとっては歌いやすい歌だろう。 ![]() 君:そして30年ぶりのリバイバル、日本人の心に響くものがあるのよね。 私:中学校の同窓会が4年おきだが、「そしゃそやうぇい」とか「飛んでる男のダシカンソング」とか飛騨方言の流行歌もないわけではないが、僕は初恋のМ子と麦畑を歌う事にしている。 君:縁あって夫婦というけれど、縁なくて初恋の人なのよね。ほほほ 私:正にそんなところ。前置きはさておき、方言サイト故、歌詞の解析に入ろう。 君:ええ。 私:まずは列挙。
君:作詞作曲家が福島県のご出身という事と福島俚言が歌詞にある事で、やはり確定的ね。 私:そういう平凡な結論になる。「榎戸若子」と「なじょ」が伏せられていると、宮城県・山形県あたりの方言の可能性も出てくるのだろうね。 君:意志・推量「ベー・ペー」はどうかしら。 私:福島方言だね。「起きよう・起きるだろう」は「オギッペ・オギペー・オギンベ」。 君:でも、歌詞の方言文法解釈なんてどうでもいい事よね。 私:ああ、勿論。文法を知らなくても日本人なら意味はわかる。歌うМ子もデュエットを聞く同級生も歌詞の意味はわかる。彼女にも、彼らにも方言の文法のお話をした事は一度もない。 君:ほほほ、その気持ち、わかるわよ。そして、ほほほ、あなたの決め台詞も。「わりんちもあんばよう行ってええこっちゃが、おりんちもやさ(幸せな君にこうやっててまた逢えて嬉しいし、僕も君に負けず劣らず幸せな家庭を築いているぜ)。」 私:そして「また、こやってあわまい(こうして逢いましょう)」がお別れの言葉。 君:そして「ためらってな(お元気でね)」が返ってくる。ほほほ |
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