Merck Sharp & Dohme International Fellowships in Clinical Pharmacology
by the Merck Company Foundation

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文責  山本内科耳鼻科院長 山本秀平 (2003/10/6更新)

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米国メルク社ですが、一製薬会社という以上に百年の歴史を誇るメルクマニュアルを出版している事がつとに知られ、 最近は英語版、日本語版をフルテキストでインターネットに無料公開している他社とは一味も二味も違った会社です。

財団を持ち、米国の教育・研究機関に毎年数名を奨学生として招聘しています。 Merck Sharp & Dohme International Fellowships in Clinical Pharmacology をキーワードに検索しますと断片情報が得られます。

ところでいまだに小生宛てに財団から毎年、推薦できる人がいないか、書類が来ます。 応募資格、留学内容、免責などざっとお書きしますと
というものです。 もうお分かりでしょう。 ライバルは米国以外の世界中の若い薬学の知識も経験もない医者、お互いに見えない挑戦相手です。 あなたも含めて全員が(かつての私も)、そう、ダークホースです。やる気だけの勝負です。 履歴で first author 論文が既に幾つもある人は established scientist とみなされ、選考外となる可能性すらあります。 私の履歴では恥ずかしながらゼロでした。 ただし海外発表は若干ありました。 勿論、共著は多い方が加算されるでしょう。

我こそはと思われん方は小生のドタバタ挑戦経験もひとつの参考にして(参照) まずは上記のキーワードを用いてインターネットで情報を収集してみませんか。 米国でのレジデント研修を諦めかけていた人へ、夢よもう一度。 私は恥ずかしながら医学部卒業後八年経過していました。 とても一言では言い表せない失意の何年かがありました。 そして彼らの兄貴となってしまいました(参照)。

私みたいな年配のおっさんの昔話だけではいけませんので、話を update します。 海外で2003年現在、随分元気にご活躍の同朋が情報を発信して見えますので、あわせてご紹介します。 当院リンクにあります (ここをクリックして下さい)。 このような先生達のますますのご活躍を期待します。頑張ってください。お体だけは大切に。



In-depth Study of Merck Fellowship Application


私が帰国して随分、時間が経ちましたのでそろそろ内幕というものを開示する時代になってきました。 私の勝因は、原著ゼロの無名の研究者でしたが、 Society of Nuclear Medicine Annual Meeting '84, 同'85 の二回の海外発表があり、これを売り込んだ事にあります。 ボスもこの学会に関心を寄せており、敏感に私の研究者レベルを察知してくれた訳です。 いきなり結論です。書類審査のみですので ghost writer でも良いのでしょうか。 とんでもない、失敗のもとです。 本人の顔の見える応募書類を心掛けてください。

勿論、小生はひょっとして、まぐれで奨学生に選ばれた人間かも知れませんが、 一つ、事実を一部公開します。 帰国後今まで誰彼となく、何となく上記の財団の書類のコピーを渡していましたが実は一度だけ、書類を真剣に考えた事があるのです。

と申しますのは、小生が88年に帰国後、2003年現在までに公表の名簿によりますと私に続き、三名の日本人が同奨学金を受賞されました。 その三名の中のお一人ですが、実は私の事を知り、実際に私を頼ってこられた方です。 私は彼の真摯な態度に心打たれ、持っていたもの全て、つまり財団とのやりとりの手紙、 いろいろ考えた事など、を伝授し、彼の留学作戦を指揮しました ( a secret mission of course, being taken no notice by The Foundation )。 当然ながら個人の名誉の為にこれ以上はお話しできません。 彼には生涯、心の中にしまっておきなさいと男の約束をさせました。

そしてその結果ですが、あれあれ、君も受賞しちゃったよ、ホント良かったねえと言う事で、私にとっては この奨学金はまんざら雲をつかむような話ではない のです。 彼の上司には大変に失礼な言い方となっている事は何卒、ご容赦願います。 今お気づきになったからといって彼を詰問しないでくださいね。 また私と係わらずに受賞された残りのお二人にもご迷惑な話ですね。 ごめんなさい。

ところで私は今、町医者で留学前以上に無名となっています。 自国の薬学発展に十分には努力出来ず、常に財団にも、また私を受け入れてくださった恩師にも負い目を感じて生きています。 私に続く受賞者の手伝いが直接出来た秘話で少し負い目は減りました。 若しどなたかのお手伝いが再びできれば、また負い目が減るかもしれません。

Granting Organizations
まず最初に、米国内の奨学金一覧です。 何処にあなたの目的にかなった奨学金があるか、探してみてください。私が受賞したメルク奨学金も紹介されています。

ASCPT
American Society for Clinical Pharmacology and Therapeutics 薬理学フェローを目指す方は唯一、完全マークしておかねばならない学会です。 ここでの発表がひとつふたつあればメルク奨学金を受賞できる可能性は50%以上といっても過言ではありません。 発表がひとつでも十分です。発表の予定のある人も可能性はあります。 筆者は在米二年の間、ボスのお手伝いでこの学会の実務を少しばかり行いました。 '87 Orland, FLと'88 SanDiego, CA の二回の年次総会です。

Clinical Pharmacology and Therapeutics ( Mosby Company )
言わずと知れた ASCPT の学会誌です。この雑誌だけは完全マークして下さい。 全米のどこに施設があって彼らが何の仕事をしているのか研究してみてください。 情報の宝庫です。 筆者はかつてモスビー社から同誌の論文査読委員を要請された事が実はあったのですが、開業後の忙しい時期、断ってしまいました。 恥ずかしいかな、町医者と成り果て、最近は読んでいません。 最新の事情はよくわかりません。

日本製薬工業協会
蛇足ですが、留学中、ファイザーのフェローとお知りあいになりました。 あら、君ファイザー、僕メルク、米国の製薬会社は粋だねと言うわけです。 このようなジャンルがあるのです。 彼とは以来ずうっと仲良しです。 外資系の製薬会社に順次当たってみてください。 奨学金を出している会社があると思います。

Japanese Pharmacology and Therapeutics
日本医療薬学会
日本薬剤学会
社団法人日本薬理学会
日本臨床薬理学会
The Pharmaceutical Society of Japan
挑戦相手は外国人のみならず、 国内学会にも目を向けましょう。

Japan Directory
日本国内にも奨学金がないか、探してみてください。

Merck Fellow e-mail list
私の手元にかつてのメルク奨学生で世界でご活躍の薬理学者、約百名の方と現在、奨学生でまさに留学中の方の名簿があります。 分野、留学希望先などから該当者を探し、お教えしますので、そのような方に e-mail にて直接聞かれてはいかがでしょう。

付記 私のかつての学び舎、ニューヨーク州立大学に留学を希望される方には私も努力を払います。 ところが私の恩師は既に退官、教室で知っている人は18年目ともなるとさすがにゼロになってしまいました。 米国では医師も研究者も大学を渡り歩くのがむしろ普通なのです。 循環器部長アベリーエリス先生は副院長、ご健在です。 薬学部のジャスコ先生はご健在、教授になられて、ご活躍中です。 Professor William J Jusko, Pharmaceutics, (716) 645-2855 x225, wjjusko@buffalo.edu 彼のもとには京大薬学部から相当数の方が留学して見えます。
英文手紙の書き方についての参考書
合否は書類審査のみですので必須です。 折り目正しい手紙が書けないとせっかく優れた内容でもアウトです。 この事の重要性は言い尽くすことが出来ません。 私がECFMG合格後、米国研修を目指していた初期の失敗の主原因です。 老婆心ながら、自分は高卒程度の英作文能力かなと思われる方は絶対に自分自身の文章で手紙を書こうと思わない事です。 間違いだらけの文章となり、笑われるだけという惨めな結果になってしまう事が多いのです。 字句には十分気をつけてください。
以後、私は書店で少しでも気に入るとその都度このジャンルを買い足してきました。 現在、英文手紙の書き方の本は数十冊持って活用しています。 日本人の書かれた本も勿論多いのですが、やはり、米国人の著書を何冊も買って下さい。 絶対に数冊では足りません。

良い手紙を書く一番良い方法はただひとつ、決して英作文をしようと思わない事です。 ひたすら英借文をするのです。 つまり例文を探して伝えたい字句の個所を変えるだけ、言い回しそのものは100%借りるのです。 合った例文を探し続けてください。

更には、大事な手紙はお金をかけて添削 ( proofreading ) してもらう事です。 良く書けているので、直す事は無いと採点されても、大変な安心料です。 しかもキチンとした商用文のプロに添削してもらって下さい。 今は、翻訳業も e-business となっているようです。 留学話は突然来ます。いざという時の備えが絶対に必要です。 例えば Exceptional English 社  http://www.exceptionalenglish.com/ 利用した訳では有りませんが、好感が持てました。

例えば日本人の日本語を考えてみてください。誰もが正しく論文指導ができる訳ではありません。 私も留学中、当初は語学は障害でしたが、さすがに WASP, Harvard 卒のボスに密着する病院勤務で次第に様になってきました。 論文審査員は私のボスのような超一流の方です。 お眼鏡にかなった書き方を目指してください。

在米中ですが、生粋の米国人中にも文法がおかしい人がいると気づくようになりました。 カルテにスペルを間違えて記載する医師もいました。 ある Senior Resident (native American)が dipyridamole シンチの研究を始めるので、 君いっしょにやれよとボスから手伝いを依頼された事がありました。 その Resident のグラント作文はへたくそで随分、間違いが見受けられました。 何でわしみたいな日本人がアメリカ行ってアメリカの医者に英文教えないかんのやと思ったのです。 proofreading は米国人なら誰でもよいとは絶対に思わないで下さい。 日本に来ている米国大学生など論外です。
ヒアリング・英会話勉強今昔物語
(突然国際電話をする事になった時にうろたえないために)
今の時代、インターネットで米国の星の数ほどもあるラジオが聞ける時代は、 私にとってはこれ以上何をか更に望まんやと言うところです(BGM中級者の部参照)。

私が医学生だったころ、三十年も前ですが、 カセットテープや電卓が世の中に出始めた頃、勿論パソコンはありませんでした。 二ヶ国語放送も、ビデオも、ケーブルテレビも、DVDも有りませんでした。 英語教材といえは市販のオープンリールのテープの会話教材か松本亨のラジオ英語会話くらいでした。 会話教材は擦り切れるまで聞きました。

これでは教材が足りぬと短波を聞きました。 日本の夜は太平洋の昼、晴れている日は、太陽光の作用により太平洋に電離層が発達します。 米国の短波が電離層で跳ね返って極東に届くのです。 こんな晩に極東軍事放送(FEN = Far East Network)を聞いていました。 FEN は比較的知られている番組ですので、稀に知っている人と話題になります。

私は AFRTS という短波も聞いていました。 AFRTS = American Force's Radio and Televison Service です。 私は未だに、ハイ私も聞きましたよという方に会った事が無いのです。 勿論、私は米軍が好きだった訳ではありません。 医学分野での唯一国際語の英語を学ぶ、そのための素地が要ると確信していたからです。 あの時代は無料の英語勉強法は短波ラジオの視聴くらいしかなかったのです。 あるいは今思えば因果がひょっとしてあったのか、その十何年か後に私はニューヨーク州の在郷軍人さん専門病院に 勤務する事になりました。

学生時代の下宿はアンカレッジの方向、北東側向きの窓のある部屋に決めていました。 それに窓がこんな方向の下宿は安いのが貧乏学生にはなんと言っても魅力です。 (教科書はLange 等アジア版のみの事は言わずもがな。) 北太平洋よ今夜も晴れろとラジオひとつの、文字通りお天気まかせのヒアリング勉強をしていたのです。 短波の音質は劣悪でした。今のインターネットラジオはCDクオリティでまさに極楽です。ところで

You buy, eat, and travel using Internet.
Then, why don't you learn by Internet?


Radall's ESL Cybr Listening Lab http://www.esl-lab.com/
クイズ形式で教材を公開しています。

Free-TOEFL.com http://www.free-toefl.com/>free software
CD教材を無償で配布しています。

Online TOEFL Practice (from Free ESL.net) http://www.freeesl.net/TOEFL/structuresection/
実践問題のサンプルを online 採点してくれます。

eslgold.com http://www.eslgold.com/site.jsp
教材の一部を公開しています。
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追記
このページに海外のアクセスがありまして、急遽、英訳ページを設けました。日本語に限定せず、 広く世界の若い方に読んでもらいたいとの思いから、以後、この日本語ページは更新しません。 更新は全て英語ページで行いますので宜しくお願い申し上げます。 英語ページへクリックボタンはこのページの先頭です。
Merck Fellowship Brochureを掲載しています。 敬具(2003/10/15)

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