純文学

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二十四の瞳 壷井栄

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先だって小豆島を訪れました。小説二十四の瞳・壷井栄、はプロレタリア文学・反戦文学の典型とも言え、略年譜にある女史の過酷すぎた境涯及び戦後の出版である事を考えると気が重くなるばかりですが、映画化されて教育ロマンス的に味付けされたという事のようですね。文学館も分教場も共にあたかも初等中等教育の聖地になっていました。

第35回二十四の瞳岬の分教場絵画展

私事ですが、卒業した小学校も小説の舞台と同じく既に廃校です。恩師との音信は途絶えてしまいました。でも私の心には未だに懐かしい小中高時代が刻まれており、先生方のお言葉もよく覚えています。

私にとって小説二十四の瞳とは、遠きにありて思ふ壷井栄の故里・平和な時代となってホッとしつつも泣きながら島をお書きになったのでしょう・戦争恐るべし、そして勿論、一期一会の先生と生徒・初等中等教育畏るべし。

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