純文学 |
無常といふ事 小林秀雄 |
戻る |
今の時期(2020/01/20)、大学入試もたけなわという事で、受験生の皆様並びにご家族様方のストレスたるや、大変なものですね。終わりのない始まりは無い、苦しい受験戦争も必ず終わりがある、もう少しだけの辛抱、頑張りましょう。前置きはさておき。。 大学入試によく出るという事で評判の小林秀雄の評論、教科書に全文が載っていればいいのに、そうはなっていなかったので、高校生時代に文庫本を買って読んだような覚えがありますね。内容については、忘れました。私は今、66歳、なにせ半世紀も昔の事なので。それに大学生になり名古屋での下宿生活が始まるのですが、帰省したら、なんと書籍が全て無くなっていました。始末しておいてくれ、と言った覚えは無かったのですが、お袋は、本当にいいのかい、と何度も念を押して私の意思を確認して処分したと説明します。信ずるしかありません。好きで読んだわけじゃなかったんだ、私。受かりたいから読んだ、という事だったのです。 大学入試の話を続けましょう。朝日の天声人語もよく入試に出るんだよ、という事を聞いていたので、昼休みには図書室に行って、よく読んだものでした。我が家は岐阜新聞です。その昔は岐阜日々新聞という名前でしたかね。こちらは入試に出る可能性は無かったでしょう。社説も読んだ事がありませんでした。 無常といふ事、の話に入りますが、複雑なロジックにて、一字一句も読み飛ばすわけにはいきませんが、要は徒然草のようにこの世は無常という事をいいたいだけ、これが延々と述べられている、というような理解しかできなかった私。あっさり考えればいいのか、あるいは深読みしないといけないのか、このあたりの国語センスも私には全く無くて、高校時代の私は一種の国語恐怖症でした。 そう言えば、恐怖症は中学時代からでした。生涯、忘れられないトラウマが二つあります。ひとつは中学、ひとつは高校。中学時代ですが、上記の岐阜日々新聞主催で県下の全公立中学生を対象として模擬試験が各校を試験会場として行われた時代だったのでした。英数国は主要三教科で持ち点は各百点、計三百点です。理科・社会・技術家庭科・音楽が各々持ち点五十点で計二百点です。合計が五百点です。実は480点を取って県下で十番になった事があるのですが、なんと国語が八十点ちょうど。つまり国語以外は全て満点をたたき出したのに・・・なんで、なんで、なんで国語が八割なの、正直いって泣けてきます。深く考えすぎてもいけないし、浅く考えすぎてもいけないのが国語でしょう。他の教科はひたすら深く考えれば満点。私の国語コンプレックスの原点のような出来事でした。 高校時代ですが、通信添削もやっていて、数学や英語は結構、満点を出していたのですが、実は数万人のなかで下から三十二番だったかな、という成績を突き付けられた事があったのです。寂しき親父ギャグ、まさにゴーリキーの戯曲の状態でした。私としては一生懸命に考えて解いたつもりでも、これもだめ、あれもだめ、ほぼ全滅に近いような成績でした。来年には入試本番が迫っているというのに。それに、国語は短期で急速に力が付く科目じゃないし、振り返ってみても私の高三の国語力って高一の時のとあまり変わらなかった覚えがあります。 入試本番でも、本当に不安でした。私はそれまでの国語の成績にムラがありすぎたので(70-98点、英はほぼ、数は必ず毎回100点)、本番で果たして何割とれるか、予想は出来ませんでした。無情な入試の無常な得点、私の医学部受験は主要三教科のひとつが苦手というとんでもないハンディを背負った闘いだったのですが、結果はなんとか合格でした。どんな国語問題が出たのか覚えは全く無いし、今、それを解こうにも多分、零点じゃないのか、私。昔からキーボードばかりやってるから十数格の漢字が書けなくなるし、筆順もあやふや。嗚呼 |
ページ先頭に戻る |