飛騨方言・しょうけめし、ですが、共通語で、釜飯、炊き込みご飯、のことです。
釜に普通にご飯を炊くのではなく、醤油、ごぼう、人参、他、雑多な野菜をいっしょに入れて炊きます。
ネット情報が皆無に近く、俚言ではないかと推察します。古語辞典にもなく、語源は不明です。
さて、台所になくてはならない用品として、ザルの一種、飛騨のしょうけというものがあります。
飛騨地方以外の方にはなじみが無く、従って飛騨の方がむしろ、しょうけめしが、このショウケというザルに由来するのでは、
と考える方がありましょう。
がしかし、ショウケは、炊き込みご飯であれ、普通のご飯であれ、関係なく米をとぐのに用いる訳ですから、
釜飯の時に、ことさらに、ショウケで米をといだ飯、と言わなければならない理由がないのです。
実はザルの意味のショウケは方言として全国から相当数のネット発信があります。
しおけ、という意味でしょうけ、という地方はないようです。
がしかし飛騨地方では、料理のメニューでのネット発信があり、ご当地ではよく知られたことばには間違いありません。
肝心の語源ですが、佐七は、普通の銀しゃりのご飯に対して、しおけ(塩気)の飯、という言葉が訛って、しょうけめし、になったのであろうと推察します。
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