飛騨方言では、勧誘の意味で助動詞特別活用(特活)・まいかが動詞未然形に接続します。
四段動詞も未然形であるのが特徴ですが、
この、まいか、が更にあれこれ変化して話される事が多いのです。
まずは、濁音化ですが、鼻濁音は用いられません。
例えば、政治をかたらまいが。政治を語りましょう、の意味です。
念を押す意味の文末詞「い」が「まいか」に接続して、〜まいかい、という事も多いのです。
例えば、政治をかたらまいかい。やはり、政治を語りましょう、の意味です。
濁音化して、政治をかたらまいがい、という事もあります。
主として男性の言葉です。
主張の意味の文末詞「よ」が「まいか」に接続して、〜まいかよ、という事も多いのです。
例えば、政治をかたらまいかよ。やはり、政治を語りましょう、の意味です。
濁音化して、政治をかたらまいがよ、という事もあります。
主として男性の言葉です。
まいか、に、女性を示す文末詞「な」が「まいか」に接続して、〜まいかな、という言い方があります。
例えば、政治をかたらまいかな。
ねえ政治を語りましょうよ、の意味です。
濁音化して、政治をかたらまいがな、という事もあります。
実は、女性を示す文末詞「な」が「〜まいかい・〜まいがい」に接続して、〜まいかな、という言い方もあります。
例えば、政治をかたらまいかいな、政治をかたらまいがいな。
女性を示す文末詞「えな」が「まいか」に接続して、
〜まいかえな、という言い方でもよいのです。
例えば、政治をかたらまいかえな。
ねえ政治を語りましょうよ、の意味です。
濁音化して、政治をかたらまいがえな、という事もあります。
お察しの良い方には書くまでも無い事ですが、
〜ぞ、〜ぜな、〜やぞ、等々は決して、〜まいか、
には接続できません。断定の文末詞は勧誘の文末詞に接続する事はできませんぜな。
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