オーディオにまつわる想い出(その2)
大学生のころ(続編)
単品コンポの音−驚き
M君の部屋は防音仕様で結構な音量でも大丈夫。
ある日、別の友人とともに泊りがけで試聴をさせてもらうことになりました。
当時は、CDが出始めたばかりで、私も初めてCDの音を聴くことに。
以前からM君は「SL」の音が良いと盛んに言っていましたが、???。
部屋の電気を消して(夜だった)真っ暗の中で、試聴開始。
シーンと静まり返った世界。
スピーカーからはノイズが出るのが当たり前と思っていた私には、いきなり衝撃!
やがて遠い彼方から汽笛が……そして少しずつこちらへ……目の前で停車
……再度動き出して……彼方に消えていきました。2度目の衝撃!すごかった!
次ぎにアナログの音。これも当時の自分にとっては次元の違う音でした。
印象に残っているのは、The Policeの「Every Breath You Take(見つめていたい)」の
イントロの立ち上がりの音。このアタック音がすごかった!
結局、今自分が求めている音は、このアタック音のような気がします。
でも、今の自分の機器からは出ないんですよ、この音が。
高級プリメインアンプ、メーカー製高級スピーカーには勝てないのかなぁ。
それと、M君にアナログシングルレコードからダビングしてもらったカセットテープが
残っているんですが、これが今の機器でも良い音で聴けるんですよ。
当時録音したカセットテープは何本か残っているんですが、他のは今一つなんです。不思議ですねぇ。
M君のシステムの音を聴いて、当初購入に反対した取り巻きの人たちは皆唸るだけでした。
これが、私と本格オーディオとの出会いでした。
ただ、自分も揃えようという気持ちは起こしませんでしたが…
社会人になったころ
大学卒業後しばらくして結婚を決意したため、その資金を貯めるのに懸命でして、他の物には
手が回らず2年半ほど過ごしましたね。
もちろん、何かを我慢していたというようなことはありません。
音楽と言えば、デートの時に車の中で聴くための、レンタルレコードからダビングしたカセットテープ
ぐらいでした。
結婚したてのころ
ビデオデッキ購入
結婚して、まず最初に購入したAV関係の機器は、VHSのノーマル音声のVCRでした。
動機は単純。結婚披露宴に撮影したビデオを見たいというだけ。
購入店は、いわゆるディスカウントショップで、機種選定理由は「ビデオはビクター」の宣伝文句だけ。
後にHi−Fiにしなかったことを後悔するも、10年以上の酷使に耐えました。
ミニコンポ購入
結婚した時期が11月で、クリスマスに向けて音楽がないのは寂しいということで購入を検討。
学生時代のY君の影響でパイオニアのブランドイメージにひかれ、PRIVATEという機種を選定。
音質重視のPROと多機能のCD700AVとで迷った結果、後者を選択。中森明菜さんが宣伝していた物です。
この機種は当時およそ考え付くすべての機能を搭載しているという感じでした。
22センチの3Way防磁スピーカー、留守番電話、ドルビーサラウンド、イコライザー、倍速ダビング、
CDプレーヤーなどなどを標準で装備。
最初に買ったCDは、The Policeのベスト盤とリチャードクレイダーマンのクリスマスソングで、音も始めのうちは
結構満足して聴いていました。ちなみに、リチャードクレイダーマンのクリスマスソングは、今なお我が家でのクリスマス
シーズンでの定番になっています。
後にリア用スピーカーを購入して、サラウンド対応としました。今考えると、一応オーディオに着手かな?
このころは、レンタルCDをよく利用。
しかし、だんだんと音質への不満が出始めていました。
ボリュームの出来が悪いのか、CDをかけてもノイズがする(S/N比が悪い?)。
でも、単品コンポの導入には至りませんでした。
日常の生活の中で、きっかけがなかったからでしょう。
そして、マイホーム購入の話が出て、他の物はすっ飛んでいました…