2004年10月9〜11日
東北三葉虫採集記
念願だった北上への化石採集旅行に家族と共に行ってきました。
初めての場所なので、現地では「ボヘミやん」さんにいろいろとお世話になりました!
南から台風が追いかけて来る中、朝の4時に我がプラドは北に向かって走り出しました。
10月9日(土曜日)
10月10日(日曜日)
今日はメールでいろいろと情報を教えて頂いたあの有名な三葉虫化石研究家の「ボヘミやん」さんに同行して頂ける日です。気仙川のほとりの駐車スペースで朝の9時に待ち合わせです。宿を8時に出て現地に着いたのは8時半、しばらくすると時間通りに「ボヘミやん」さんのジムニーが到着しました。目指すはペルム紀三葉虫で有名な産地"I"です。
今回あったいろいろな事をお詫びして、早速ペルム紀の産地に案内して頂きました。
やはり産地は、知らないと到底たどりつけない様な所で、途中川を4回も渡らなければ行けない所でした。
道が無くなる所まで行くと工事をやっていました。
道ばたの少し広くなったところに車を止め、外に出てみると、足下にはあの有名なレプトダスがたくさんついた石がゴロゴロしていてびっくり!
さらに子供たちとボヘミやんさんと4人で林道を歩いて奥に進みました。
(嫁さんは車周辺で化石探し&昼寝)
奥にいくと露頭があり、ズリで林道が見えなくなっていました。
。
始めはズリを小割りにして、中に三葉虫が入っていないか見ていきました。最初はなかなか見つからなかったのですが、
ボヘミやんさんにいろいろと教えて頂いているうちに、何となく入っていそうな石がわかるようになり徐々にリュックに入れる石が増えて行きました。その後は少し離れた露頭のズリから白い三葉虫らしき物の一部がついた石を見つけたり、頭足類のような化石を見つけたりして、午前中でひとまずリュックがいっぱいになってしまいました。
露頭から採集したツクダニ状に腕足がついた大きな石も、家でのクリーニングをするために抱えてひとまず車に戻る事にしました。
午後は、嫁と子供たちは宮沢賢治記念館に行くと言って車に乗って行ってしまいましたので、ボヘミやんと二人でさらに三葉虫を求めて露頭に張り付いていました。その後も順調に化石は採集できていきましたが残念ながら完全体らしき物は採れずじまいでした。残念!午後の4時過ぎまで採集をしたあと、朝の集合場所でボヘミやんとお別れして宿に戻りました。
10月11日(月)
この日は石炭紀とデボン紀の産地を案内して頂く事になっていましたが、帰りの時間の都合上昼までしか採集が出来ません。効率良くまわるためボヘミやんと相談して"T"、"H"、"ON"、"OM"と言う順序でまわる事にしました。
集合場所でもあった"T"は産地であった川の横の露頭は網でガードされていて、捨て石置き場も石がほとんど無く、見ただけで次の場所へ向かいました。
次の"H"は「ゴトランド紀」の天然記念物化石産地で有名な所の近くにありました。
産地は涸れ沢上流の急な斜面にありました。
ヒーヒー言いながらボヘミやんの後を登っていって露頭の脇の転石を拾って見てみたら、なにか三葉虫の様な物がついた小さな石が目につきました。
ボヘミやんに見せると、ディケネラと言う三葉虫だと教えてくれました。(^_^)vやったね!デボン紀の三葉虫もゲットだー!
他には巻貝や腕足の化石を採集出来ました。
その後は、次の産地である"ON"(石捨て場)に行きましたが、時間が無いのでここでも適当な石を、しかも見もせずに2コ拾っただけで次の産地の"OM"に向かいました。(でも後日、転石の中から三葉虫尾部を発見!)産地は林道の上の方らしいのですが、道が狭く私の車では無理とのことで、ボヘミやんさんのジムニーに乗せてもらい、露頭の目の前まで連れて行ってもらいました。さすがジムニー、すごい登坂力でした!採集の方は、先の"H"での三葉虫採集があったためか、露頭を見ていてもツクダニ石はあるのですが三葉虫の気配が感じられず、結局ここでは採集出来ませんでした。(さすが、ボヘミやんはここでも珍しい三葉虫を見つけていました!)。嫁さんとの約束時間をオーバーして採集を続けていたため、車に戻ったときは嫁さんの頭に少し角が生えていました。(^^;)おーこわっ!
その後は"Y"や"G"の入り口をボヘミやんに教えてもらいながら最後に林道の脇でボヘミやんとお別れして今回の採集旅行は終わりました。
岩手を出たのが14時過ぎ、家に帰ったのは23時半過ぎで、帰りは9時間半掛かりました。全走行距離は約1910キロ、往復は私一人で運転しました。(嫁さんは助手席でグースカ寝ていた・・。)疲れたけど、近いうちにまた行きたいと思っています。
今回は出発前からいろいろと相談に乗って頂き、現地で案内までして頂いたボヘミやんのご恩は忘れることが出来ません。本当にありがとうございました。また、私の趣味に付き合ってくれた家族にも感謝したいと思っています。本当に楽しい採集旅行になりました。また行きましょう!行かせて下さいm(_
_)m!