墨汁蹴り
広陵中からの下校中に行われた遊び。公式テーマソングは大原の手による渡辺美里の「BELIEVE」の替え歌「BEN SMILE」である。
この当時、文化祭の「私たちの昭和」というテーマの時に、2−2ではなぜかクラス展示の出し物として「アポロ計画」を題材にする。そのため宇宙の背景を作るため大量の墨汁が使用された。そうして出た使用済みの空の墨汁入れを蹴りながら下校しだしたのがきっかけと思われる。
ルールとしては、
1 墨汁入れにあたった者が鬼となり誰かにあてなくてはいけない
2 終了するまでは墨汁入れを誰かにあてるのを絶対にあきらめてはいけない
3 手を使用してはいけない
4 物は使用しても良い (例 石 棒など)
5 以上のルールを破り、参加しておきながら逃げ出す者には「祝砲」として全員から石がぶつけられた。
これらのルールのため、土曜の昼間の大勢の人たちがいる中で西可児駅前の用水路に入ってしまった墨汁入れを物干し竿を使って拾おうとするべんの姿はあまりにも哀れであった。
またこの時期は西可児駅から長坂の間は土地区画整理の真っ最中で、雨の後の泥だらけの中、水がたまった穴に墨汁入れを落とされ、ズボンを泥水で濡らしながらも墨汁入れを蹴るべんの姿が何度も見られた。
「プロジェクトA」においては、ちょうど長坂への出口付近にできた膝上以上にたまった泥水の溜まり場に墨汁入れを落とされ、ドッジボール並みの大きさの岩(当然前から準備されていた)をその中に落とされべんは全身泥水で濡らされたりもした。
通常時においても墨汁入れに石が投げつけられるので、蹴ってる間は足にどんどんぶつけられた。
以上のようにべんは散々な目に遭い、多数の長坂のメンバーと別れ薮ちゃんと二人で緑に帰る時、傷心のあまり道を通らず田んぼの中を歩いて帰っていた。
これらのことが積もり積もって出た『ベンスマイル』は参加者全員を戦慄させた。
ここまでされていたのに、たまに自ら参加を申し込んだりするのが不思議である。