マイケル・ジャクソンメドレー
メドレー史上ダントツの難易度の高さを誇る課題曲。
そのせいか大例会史上で初めて『群舞』というサブタイトルが付いた。
配信曲数が十数曲と少ないため、課題曲に決定した当初は「ジャクソン5も覚えてきた方が良いか?」などとほざいていたが、いまはそんな自分に会いに行っていろいろ修正とかしてやりたい気持ちでいっぱいだ。
歌を覚えるだけでもままならないというのに、DVDを観てそのパフォーマンスも再現する必要性を痛感。
そのため初めてメドレーの練習をして筋肉痛に陥った。
おまけに当日風邪をひいてコンディションも整わぬ中で本番を迎えたが、体調の悪さを考慮に入れてもお釣りが来るほどの完全敗北を達成した。
個人的にはこのマイケル・ジャクソンメドレーに取り組んだあたりから、自分の中でのカラオケの意識が変わってきたと思う。
以前は「黙らせる」という言葉があったように、マニアックな選曲が塾内ではもてはやされていた。
このマニアックな選曲というのは基本的に周囲の人間を気にしない自己完結の代物である。
しかしマイケル・ジャクソンメドレーを通じて、ただ選んだ曲をそつなく歌いこなすだけではなく、むしろ歌えない曲だとしても、その生き様というか熱いパトスを聴いている者に叩きつけるという、そんな意識が持っている実力以上のモノを発揮させるということを感じた。
内容は芳しくなかったが、得るモノは大きかったメドレーだった。
【思い出深い楽曲】
『SMOOTH CRIMINAL』
前傾パフォーマンスと円を描くムーンウォーク、それから圧倒的な群舞と完全再現するのは不可能と思われるマイケル随一のエレクトリック・チューン。
歌うだけでも至難の技であるが、当時はあえて最重要課題曲として取り組んでいた。
無論本番ではパフォーマンスもこなしながら歌えるはずもなく惨敗した。
その後も『ライブ・イン・ブカレスト』の映像をテキストに幾度かチャレンジを続けているが、相変わらず手応えを感じたためしがない。
『BILLIE JEAN』
『群舞』ではやぶがショートフィルムの完全再現に挑戦した楽曲。
後にムーンウォークの魅力にとりつかれたために自分が挑戦を開始した。
基本的にムーンウォークありきの選曲なので、テキストはショートフィルムではなく『ライブ・イン・ブカレスト』の映像になるため、やぶのパフォーマンスとはかなり動きが違う。
ムーンウォークの練習を会社内で繰り返し、会社のヒトに見てもらっていたのも今となっては懐かしい思い出だ。