アクセントが少し異なると、きざな人間、少し都会生活をしたからとて
いばるんじゃないよ、というのが飛騨の土地柄ではないでしょうか。
そして飛騨の人達はおそらく大半が形容詞のアクセントは中高で発音しておみえでしょう。
平低で、高い山・だから・高山○●●・●▼・○○○・○▼○○、
この位は許せるとしても、赤い・中橋○▼○・○▼○○、の
アクセントを例えば頭高で、▼○○・○▼○○と発音でもしようものなら、
飛騨方言は京言葉じゃないんやっちゅうに、と言うブーイングになりましょう。
つまりは形容詞終止形が頭高であると、
飛騨人にはどうしても関西系の言葉に聞こえてしまうのですね。
またアクセント学的には飛騨方言は純東京式、つまりは飛騨方言の
会話を関西式アクセントで話すのは明らかに滑稽という事になるのです。
ところがNHK式でも感情のこもったものや、強調の意のある接頭語(辞)がつくと、
頭高になる傾向があるのですね。例ですが、
こうるさい なまやさしい
NHK ▼○○○○ ▼○○○○○
飛騨 ○●●▼○ ○●●●▼○
他には例えば、こやかましい、こなまいき、こめんどう、だいすき、おーばか、などの日常語ですが、NHK式では
頭高もあり、と言う事のようですが飛騨方言では必ず中高になるのでは
ないでしょうか。
飛騨ではオナラが臭い事を○●▼○(*)と言いませんか。
また別稿・べんこうな話を
ご参考までに。小生意気だ、という意味の形容詞ですが、
べんこくさい○●●●▼○です。
また同稿中の、ワルどもの大将たる雲国・斎○●▼○・○○、
ですがそのアクセントは飛騨式では○●●・●▼○である言う事で
またこれを分離語、つまり複合がなく息の切れ目がある言葉、例えば秋の七草、
で発音すると、つまり▼○○・○▼○、判りやすい別の意味に
なりますね。
結論ですが、佐七がいくら考えてみても飛騨方言には頭高アクセントの
形容詞は存在しない、絶対に無いぞ、と言う事なのです。
しゃみしゃっきり。
(*)答え へくさい、屁臭い。