大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
複合品詞のアクセント |
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私:日本語の独立語、所謂、名詞・動詞・形容詞には四種類のアクセントがある。頭高、中高、尾高、平板。これを仮に「頭」「中」「尾」「平」と略す事と定義しよう。その一方、付属語にはアクセントの無い品詞もあり、付属語不干渉の法則により、前項品詞のアクセントがそのまま複合語のアクセントになる。無アクセントの付属語は仮に「無」と略す事にしよう。今回は二つの品詞が連なり一つの品詞になった場合の、つまりは複合語のアクセントについて考えてみたい。 君:ちょいとアクセント学の本を斜め読みしただけで、火傷を負うかもしれないわよ。 私:当サイトは飛騨方言・国語学を学ぶ左七が毎日、読み切りの形で、そう言えばこういう事じゃないでしょうか、とお伝えする場だ。間違いであると気づけば、直ちに修正の記事に改めればよい。 君:要は書きたい放題、簡単にひと言でお願いね。 私:勿論だ。 君:では早速。 私:はいはい。今夜の命題は、二つの品詞がひとつの品詞になった場合のアクセントはどんな規則によって成り立っているのか、という命題だが、一つの品詞には一つのアクセント核しかないのが日本語。基本中の基本だ。そしてもうひとつの約束事として、前項成分にアクセント核がある場合を〇X、後項成分の場合はX〇、どこにも核が無い場合はXXと表現する事にしよう。規則は以下の通り。蛇足ながら、三個の品詞の複合品詞の場合は更に入れ子構造で解析すればよい。二個の複合品詞は4x5=20通りであり、三個の場合は4x5x5=100通りという事になる。ぶっ 「頭」+「頭」=「中」X〇 「頭」+「中」=「中」X〇 「頭」+「尾」=「尾」X〇 「頭」+「平」=「平」XX 「頭」+「無」=「頭」〇X 「中」+「頭」=「中」X〇 「中」+「中」=「中」X〇 「中」+「尾」=「尾」X〇 「中」+「平」=「平」XX 「中」+「無」=「中」X〇 「尾」+「頭」=「中」X〇 「尾」+「中」=「中」X〇 「尾」+「尾」=「中」X〇 「尾」+「平」=「中」〇X 「尾」+「無」=「中」〇X 「平」+「頭」=「中」X〇 「平」+「中」=「中」X〇 「平」+「尾」=「尾」X〇 「平」+「平」=「平」XX 「平」+「無」=「平」XX 君:羅列的でわかりにくいわね。 私:左七は記号論理学が大好き。例えば、上記の表から言える事を思いつくままに書き並べてみると、
君:やれやれ、理系頭さんが訳の分からない規則を幾つ書こうとしているのかしら。誰もが無意識に使っている事よ。ほほほ |
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