大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
助詞・助動詞のアクセント |
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私:アクセントについて解析が大切な品詞は名詞・動詞・形容詞。これらの品詞にはアクセントがあり、これら品詞に付属語が付属する場合、付属語不干渉の法則という大切な大原則がある事をお伝えした。今日は付属語たる助詞・助動詞のアクセントについて総論だ。 君:あまりアクセント学での記述は多く無いわね。 私:NHK日本語発音アクセント新辞典(2016第一刷)の巻末にびっしりとした内容の表が掲載されている。それを要約しよう。 君:簡単にひと言でお願いね。 私:勿論だ。 君:では早速。 私:はいはい。拍数が問題。名詞には一拍品詞があり、これらとて必ずアクセントがある。例は、は\葉(尾高)、み実 ̄(平板)。蛇足ながら一拍名刺には中高アクセントは有り得ない。動詞と形容詞は必ず二拍以上であるのが日本語。二拍では頭高・尾高・平板の何れか。三拍品詞になると中高アクセントが加わり四種類となる。 君:何を当たり前の事を。 私:ではまず第一弾。★一拍品詞である助詞・助動詞には実はアクセントがない。つまり尾高アクセント品詞+一拍助詞は尾高アクセント、同様の理屈で、中高品詞+一拍助詞は中高、頭高品詞+一拍助詞は頭高、平板品詞+一拍助詞は平板。 君:なるほど、付属語不干渉の法則ね。 私:助詞・助動詞も二拍以上のものにはそれ自身にアクセントが生ずる。そしてこれらの★★二拍以上の品詞のアクセントはほとんどが頭高、つまりは最初の拍にアクセント核がある。これが日本語。 君:具体例は? 私:では実例を。か\も、か\ら、ぐ\らい、こ\そ、さ\え、し\か、す\ら、だ\った、だ\と、だ\ろう、で\した、で\しょう、で\す、で\は、で\も、と\か、、と\は、と\も、な\ど、な\のだ、な\ので、な\のに、な\ら、な\らば、な\んか、な\んで、に\は、に\も、の\み、ば\かり、へ\は、へ\も、ま\で、み\たいだ、よ\り、らし\い。 君:なるほど。でも例外もあるのでしょ。 私:二つある。★★★「だけ」「って」「として」「ほど」「らしい」だ。「だけ」「って」「として」「ほど」の四つについては、例えば、みだけ(実だけ、平板アクセント)ないし、め\だけ(芽だけ、無アクセント)の二種類になる。或いは付属語にアクセントが無いと言ってもいいかも。その一方、「らしい」の場合はそれ自身に中高アクセントがある。つまりは、らし\い。はるらし\い(春らしい)、の\むらし\い(飲むらしい)。 君:なるほど、意外にも単純な付属語アクセントの規則という訳ね。 私:三歳の孫達が自由に使いこなしている。大人なら猶更のことで楽勝でしょう。 君:習うより聞き慣れて話し慣れよ、ね。ほほほ |
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