大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

カレー

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僕:あらかじめお断り申し上げるが、今夜のお話は迫力が無い。アクセントの東西対立における飛騨式アクセントの立ち位置とか、東京式内輪系と東京式外輪系の違い、等々、ビッグな発見が常にある訳ではない。今日はカレーのアクセント。僕は頭高で話す。NHKアクセント辞典をみたら平板だった。三省堂アクセント辞典にはアクセント則のコラムがある。外来語の転成名詞中、古く入った語や日常頻繁に使われる三拍以上のものは平板型になる傾向がある。ガラス、バケツ、フライ、ボタン、アイロン、アルバム、オルガン、テーブル、アルコール、ハーモニカ、バイオリン。
君:飛騨でも実は平板でお話になる人口が増えているのじゃないかしら。
僕:多分ね。というか、「カレー」という転成名詞のアクセントの地域差など、関心を持って書かれた書物は皆無だろう。先ほどは you tube で同語をキーワードとして数十の動画を閲覧した。確かに「飛騨牛+カレー」等々で情報は集まるが、大半はグルメレポート。つまりは投稿者の出身が不明。当サイトの記事は私個人の記憶を基に書いているので、飛騨式は平板アクセント「カレー」はどこまで真実なのか、不明と言わざるを得ない。ガラス、バケツ、ボタン、ピアノ、等々、僕の口から出て来るのは頭高アクセントなので、他にも結構、飛騨式の可笑しなカタカナ語アクセントがあるかと思う。フライ、アイロンは僕とて平板だ。
君:アクセントが少々違っていてもどうって事ないわよ。
僕:実は「カレー」については、今回が二回目の投稿。2006/12/28 食の方言・大阪のカレーライス、15年ぶりの投稿、そういえばこんなの書いたっけな、と思い出されて感慨深いものがある。それはさて置き、大阪はカレーや天ぷらにソースをかけるが、東京はかけない。飛騨、というか、大西村というか、我が家はカレーにはソースをかけるが、天ぷらにはかけない。つまりは食文化においても飛騨は東西の境目に位置するのじゃないかな。
君:たかがソース、たかがカレー、考え過ぎよ。ほほほ

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