大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
かしき(=炊事係) |
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僕:名詞「かしき」は飛騨方言では「飯炊き婆さん」の意味だが、古語他カ四「かしく炊」の連用形「かしき」が語源。アクセントは平板だ。全国共通方言。先ほどは日本昔話の動画を発見した。 君:坊や♪良い子だ♪寝んねしな♪、子供とよく見たわ。あなたもね。 僕:ああ、みたとも。 君:今夜はアクセントが主役、確かに「かしき」は平板アクセントよね。 僕:その通りだが、今夜はひとつ、皆様の為にに問題を考えてみた。 君:とは? 僕:台詞の中で、一か所だけ、実は「かしき」が頭高のアクセントになっているところがある。さて、どこでしょう? 君:なんですって。そんな、人の揚げ足取りのような問題はおよしになって。どうでもいい事、というのが答えじゃないかしら。 僕:いやあ、アクセントに拘る僕としてはそういう訳にはいかない。忙しい読者のお方もおられようから答えだが、 9:45 の箇所で親方が「カシキよ、おまえは・・」という部分が頭高。これは明らかに間違い。要するにかばいようがない言い間違いだが、監修の時点で聞き逃されてしまった可能性があるし、或いは、一か所ぐらいは別にどうって事はない、という判断だったのかもしれないね。 君:・・聞くと、確かに当該部位は頭高、やはり間違っているわね。 僕:左七は人さまをあげつらう為に書いているわけではない、という事をご理解いただけたら、と思う。否、むしろ、真剣にひと言も聞き逃さまい、と思って聞いていると、たった一つのアクセントの違いに左七の前頭葉が瞬時に反応して「あっ、違う」と判断するんだ。人さまがおっしゃることは決してボーッと聞いてはいけない。Listen to the patient. He is telling you the diagnosis. 君:問診の重要性という事ね。問診でどの程度、確定診断に至るのかしら。 僕:問診のみで確定診断は不可。最終診断は病理学が担当する。ただし問診のみでも95%くらいの確率で病理診断と同じ結論を得る事ができる。 君:つまりは訴えのみでだいたいの事はわかるのね。 僕:要はそういう事。.... and doctors always tell the truth. 君:まあ怖い。 |
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