別稿の、方言文末詞かいな、
の通りですが、方言量が多いのです。
また、ここにアクセントが加わるとさらに組み合わせは
増します。
飛騨方言は純東京式アクセントですが、
例えば( 黒板を前にして ) 字を書く▼○、消す○●、鬼おに○▼、
を用いて例文とその意味をお示しします。
飛騨方言 共通語 意味
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書くかいな▼○○○○ 書くのですね 念を押す
書くかいな▼○○○▼ 書くのですか 単なる質問
書くかいな○●●●● まさか書くかしら 反語
書くかな▼○○○ 書くのですね 念を押す
書くかな▼○○▼ 書くのですか 単なる質問
書くかな○●●● まさか書くかしら 反語
書くけな▼○○○ 書くのですね 念を押す
書くかい▼○○○ 書くのですね 念を押す
書くかい▼○○▼ 書くのですか 単なる質問
書くかい○●●● まさか書くかしら 反語
書くんかいな▼○○○○○ 書くのですね 念を押す
書くんかいな▼○○○○▼ 書くのですか 単なる質問
書くんかいな○●●●●● まさか書くかしら 反語
書くんかな○▼○○○ 書くのですね 念を押す
書くんかな○▼○○▼ 書くのですか 単なる質問
書くんかな○●●●● まさか書くかしら 反語
書くんけな▼○○○○ 書くのですね 念を押す
書くんかい▼○○○○ 書くのですね 念を押す
書くんかい▼○○○▼ 書くのですか 単なる質問
書くんかい○●●●● まさか書くかしら 反語
消すかいな○●▼○○ 消すのですね 念を押す
消すかいな○●▼○▼ 消すのですか 単なる質問
消すかいな○●●●● まさか消すかしら 反語
消すかな○●▼○ 消すのですね 念を押す
消すかな○●●▼ 消すのですか 単なる質問
消すかな○●●● まさか消すかしら 反語
消すけな○●▼○ 消すのですね 念を押す
消すかい○▼○○ 消すのですね 念を押す
消すかい○●▼○ 消すのですか 単なる質問
消すかい○●●● まさか消すかしら 反語
消すんかいな○▼○○○○ 消すのですね 念を押す
消すんかいな○▼○○○▼ 消すのですか 単なる質問
消すんかいな○●●●●● まさか消すかしら 反語
消すんかな○▼○○○ 消すのですね 念を押す
消すんかな○▼○○▼ 消すのですか 単なる質問
消すんかな○●●●● まさか消すかしら 反語
消すんけな○▼○○○ 消すのですね 念を押す
消すんかい○▼○○○ 消すのですね 念を押す
消すんかい○▼○○▼ 消すのですか 単なる質問
消すんかい○●●●● まさか消すかしら 反語
オニかいな○▼○○○ オニですね 念を押す
オニかいな○▼○○▼ オニですか 単なる質問
オニかいな○●●●● まさかオニかしら 反語
オニかな○▼○○ オニですね 念を押す
オニかな○▼○▼ オニですか 単なる質問
オニかな○●●● まさかオニかしら 反語
オニけな○▼○○ オニですね 念を押す
オニかい○▼○○ オニですね 念を押す
オニかい○▼○▼ オニですか 単なる質問
オニかい○●●● まさかオニかしら 反語
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ほぼ全部のアクセントが共通語のそれ、つまり
東京式アクセントに一致します。
ただし、けな、のアクセントはさがり調となって、
確認・念を押す、という意味に限定されます。
つまりは、かいな○○○、から派生した言葉に間違いありません。