大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

泣く、のアクセント

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泣く、といえば平板式四段二拍になりますが、 どうも連用形イ音便については飛騨方言は東京式アクセントとは ちょいと異なるようですね。表にしますと、
   東京式          飛騨
未然 なかない○●●●     同
連用 なきはしない○▼○○▼○ 同、あるいは
                ▼○○○▼○
   ないて○●●       同、あるいは
                ▼○○   
終止 なく○●         同
連体 なく○●         同
仮定 なけば○●●       同
命令 なけ○▼         同
ですから飛騨方言では終止形で▼○とは絶対に 言いません。なにせ飛騨方言は純東京式ですから。 連用形のみ二つのアクセントが混在しているのが、 あるいは若しや飛騨方言ではないでしょうか。 泣いてくれるな○●●●●▼○が東京式アクセントでしょうが、 ▼○○○●▼○と言っても飛騨方言のアクセントのセンスにあっていると 思います。( ねえ、おっかさん▼○○●●▼○。)

歌の文句になりますが、 泣いて○●●泣いて○●●死ぬほど○●●●泣いて○●●、とたたみかける歌詞は やはり迫力があり、鬼気迫るものがありますが、 泣いて▼○○という下がり調子つまり飛騨式のメロディーがやはり日本の歌にはあまりないようです。 さっき泣いてたカラスがもう笑った、嘘泣きの歌になっちゃうという事ですか。 今いくつかの歌を口ずさんで突然に気付いた佐七です。 泣くの連用形イ音便はやはり上がり調子に限ります。 しゃみしゃっきり。

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