大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 地名考

かりやすとうげ(苅安峠)

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私:僕の生まれ育った高山市久々野町と隣村・高山市一ノ宮町(旧大野郡宮村)を隔てる峠の一つが苅安峠
君:あら、由来が分かったのね。
私:うん。苅安とは、かりやす刈安、イネ科の多年草、これに由来するに違いない。
君:手短にお願いね。
私:うん。かりやすぞめ刈安染が枕草子にある。つまりは刈安は中古語。刈りやすいから来た言葉には違いないでしょう。おそらく久々野町と一ノ宮町の境の苅安峠は後世の言葉。峠にはイネ科の多年草・刈安が群生していたから何時とは無しにそう呼ばれるようになった、という事じゃないかな。
君:ほとんど文献が無いのね。
私:そう。有りませんでした。お手上げです。
君:当たらずと雖も遠からずといったところね。
私:ひとつだけ確かに事がある。
君:何?
私:苅安峠は高山市から水無神社を経て萩原町上呂へ抜ける唯一の峠、つまりは飛騨工が平安の時代に必ず通った峠。刈安染からの連想で苅安峠の名前が出来たのかもしれない。然も平安時代。
君:つまりは大河ドラマの見過ぎという事ね。何の根拠もないわ。ほほほ

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