おがくずの事を飛騨方言でおがこ、というのです。勿論、大鋸粉、という漢字が当てはまりましょう。
確かに鋸くずというのは、粉々の粉状のくずですから、言い得て妙といえましょう。
アクセントは語の末尾、こ、にあります。おがこ、と連続して上がり調子に発音します。
さて、おが、とは何でしょう。おおのこぎり、大鋸、のことです。室町時代に大陸から輸入されたものであり、当時は
二人ががりで向かい合い両端を支え、切ったとあります。
一人用の鋸が出てくるのは江戸時代になってからで、しかも当時も大きく、一人用のものも、おが、と言われていたそうです。
さて一方、おがくずとくればかんなくずですが、飛騨方言も共通語と同じです。
かんなこ、とは言いません。
かんなの場合は、シュルシュルと長いくずが出来るわけですから、そう言わない事はいわすもがな。
おがこ、以外に粉状のくずといえは、例えば消しゴムの粉でしょうか。
子供のころ私は消しカス、と呼んでいましたが果たしてこれは飛騨方言なのでしょうか。
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