飛騨方言で、女児のことをいいます。アクセントは第一音です。
具体的にはやはり、生まれてから高校生あたりまでが、びい、
それ以上の年齢は、ね(え)さま、と呼ぶようですが、勿論、老人が嫁いだ二人の娘の事について、
いつまでたっても子供は子供という感覚で、例えば
おらんどこぁびいが二人やけど、二人ともででまって、わしとばさまだけで、さびしやなもんじゃさ。
正月に孫だち連れて帰ってきてにわしゅうなる事だけが楽しみやさ。
(=私の家は娘が二人ですが、二人とも嫁ぎ、私と家内の婆さんだけで、寂しいものです。正月に孫らを
連れて帰ってきて、にぎわしくなる事だけが楽しみです。)
と、話す事がありましょう。なお、びいには敬称は付かず、あるいは、びいのお子さん、と表現します。
複数形はびいどもです。おれたち、は飛騨方言で、おりぃだち、ですが、おりぃどもとは言いません。
また、びいだち、ともいいません。また男児をぼう、といい、複数形は、ぼうども、です。
びい、の語源は「ひ婢(はしため)」です。男児・ぼう、ですが、これはおそらく小坊主から来ているのでしょう。
珍説としては She's a bee. 彼女ははちです。はちの一刺し。
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