大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ぼう、ぼうども

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飛騨方言で男児の事をぼう、といい、その複数形が、ぼうども、です。年齢的に生後から高校生あたりまでがぼう、でしょう。 それより大きい男子は。敬愛の意味で、あんさま(=兄様)、と呼ばれます。ぼう、というのは坊や、ないし小坊主 からきている言葉と考えられますが、ぼう、ぼうず、でっち、わるでっち、以上四語は 主に悪童の意味で用いられます。敬愛の意味で使用するには、ぼうのお子さん、とでも言えばよいでしょう。

複数形に〜ども、を用いるのはいかにも古めかしい表現ですが、"狼藉者じゃ。者ども、であえ!"という時代劇の台詞 が思い浮かびます。勿論、ぼうども、は現役の飛騨方言です。この時代劇台詞ですが、者ども、を、みんな、に置き換えると 現代語飛騨方言になりましょう。

さて飛騨方言では、女児はびい、といい、その複数形は、びいども、です。びい、ぼう、は家畜にも 用いられる事があり、びいの牛といえば、メスの子牛をさし、ぼうの牛より財産価値が高いという次第です。

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