飛騨方言で木の高い歯のついた足駄、いわゆるポックリの事です。
語源は同じでしょうか、飛騨方言では濁音です。
鳥取方言でも同意で、ぶくりというようです。
飛騨では下駄がはかれるようになったのは大正時代からで、
それまでは専ら草履であったようですが、明治時代でも
晴れ着を着たときにぶくりをはいたようです。
またぶくりが販売されるようになったのは大正時代からで、
山村や、手の器用な人達はお手製でぶくりを作ったようです。
また、びろうどなどを施した高級なぶくりは嫁入り道具のひとつであったようです。
さて雪道は大変滑りやすいので、ぶくりの歯に金具をつけて滑りにくくしたものがあり、
くぎぶくり、といったようです。
また逆にぶくりでわざと雪道をすべるのが子供たちの遊びであったのは
飛騨ならではの戦前の風物詩です。
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