反対のことを飛騨方言で、はんたいこ、というのですが、短呼化して、はんてぇこ、はんてこ、
などといわれる事もあるようです。
原意としては、はんたいごと、であり意味としては、事・さま、という事になります。
どんぶらこ、ぺっしゃんこ、と言えば、どぶんぶらぶらとした様、ぺちゃんとした様、
を示します。
つまり事物について置かれている状態が通常の状態と逆の状態の事を示して、
はんたいこ、というのです。このように使用する事により、反対にするという動作を
示したり、あるいは考えが相容れず反対の気持ちをもっている、というような
意味と明瞭に区別する事ができるというわけです。
がしかし、実はさしたる意味もなく種々の語につく単なる接尾語という面も
あるようです。
東北地方の方言にこの傾向が強く、べっこ(牛のこと)、ちゃわんこ、ぜにこ、などと言われるようです。
ただし、はんたいこ、はネット情報で見る限り全国に分布しています。
また飛騨方言では東北方言のように、この接尾語がどのような名詞に接続する事はありません。本稿書き下ろしの時点では、はんたいこ、のみの
ような気もするのですが、これを考え出すとまた今夜も寝られない、
という事でしゃみしゃっきり。
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