大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ほおばずし・朴葉寿司( ついでに岐阜県民の歌・替え歌 )

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巻き寿司といえば海苔(のり)巻きに決まっていますが、飛騨は木の国・山の国(*)、その昔は飛騨の庶民は島国日本の海苔を食する事が出来なかったのですね。江戸時代までは佐七のご先祖様がた・つまり飛騨の民百姓は海すら見た人は少なかったのではないでしょうか。しかしそれはそれ大自然の有り難い事です、山の神様がちゃあーんと存在して、朴の木を飛騨の民にプレゼントしてくれました。

という事で、ほおばずし・朴葉寿司、をキーワードにネット検索しますとこれはもう飛騨、岐阜県東濃地域、木曾、長野にほぼ限定されます。(つまり悲しいかな海苔が絶対に採れない地域です。)ほおばずし、という言葉でも情報は更に増えます。ネット販売情報も多いのです。佐七のごたくなどはどうでも言い方は即検索、クリック注文してください。またグルメ談のみ興味のある方はそしゃここまで。ここは方言サイトです。

さて表記ですが、ほおば、ほおば、共によく用いられます。ネット情報はほう葉寿司の表記が断トツで、以下はほおば寿司、ほおば寿司、ほお葉寿司、ホオバ寿司、ホウバ寿司等が続きます。ほう葉寿司の商標を幾つかお見受けします。木曾あたりでは、ほおば巻き、の言葉が親しまれているようですが、飛騨では用いません。

朴葉は春の終わり、初夏から葉がどんどん大きくなりますので朴葉寿司はやはり今頃(2006/6/2)から夏にかけての庶民の味という事になりましょう。秋に枯れた葉となるとほおば味噌の季節になるというわけでひとつぶで二度美味しい朴葉なのでした。このように書けば海苔文化の海辺の方々は飛騨を羨ましがられましょう、飛騨の方々は海は見えなくとも郷土がいとおしく思われましょう。しゃみしゃっきり。

朴葉寿司もご参考までに。
(*)岐阜県民の歌 (作詞 永繩半助  作曲 服部 正)

一、
  みどりをそめて 朝の日が
  高い梢に ゆれている
  嶺から嶺へ 小鳥もよんで
  岐阜は木の国 山の国
  伸びる希望を うたおうよ

二、三 略

一、替え歌
  みどりをそめて 朝の日が
  高い梢に ゆれている
  嶺から嶺へ 小鳥もよんで
  飛騨は木の国 山の国
  伸びるホオバの 寿司と味噌

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