共通語のみたらし団子ですが、飛騨方言では、みだらし、と
濁るのが普通ですね。
なんだちょいと濁る話か、と思った方よ、さようなら。
実は筆者自身が、みだらし、が飛騨方言ではないかと
気付いていたにせよ、みたらし団子という共通語がある事は、
実は昨晩まで知りませんでした。
飛騨人の多くはおそらく、共通語ではおだんごであり、
みたらしそのものが飛騨方言、と思っていらっしゃるのでは
ないでしょうか。実は私でした。
語源辞典に詳しいのですが、
京都の下鴨神社に御手洗参り(みたらしまいり)、といって
無病息災を祈る行事があったそうです。
そして神社のそばを流れる川が明神川 (みょうじんがわ)ですが、
実は古い呼び名が御手洗川 (みたらしがわ)。
境内の糺の森(たたずのもり、下鴨神社の南側にひろがる美しい森、
『源氏物語』、『枕草子』をはじめ、数々の物語や詩歌管弦にうたわれてきた名所)
で売る団子がとても有名で、これがつまり、みたらし団子。
つまりは飛騨で売られている"みだらし"団子はこのみたらし団子の訛語であり俚言ではありませんが、
みだらしをキーワードにネット検索をしますと、
ほぼ全てが飛騨からの発信とは、いやはやおそるべし。
と言う事で、以上が前置きです。
さて本文ですが、御手洗=みたらし、といってもねえ、
これ普通は、御手洗=みたらい、でしょ。
御手をあらひし、という事で洗うの過去形ではありませんか。
京都市民はじめ全国の皆様へ、教えてくださいな。
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