大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

せらい・せいだいて・飛騨方言

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飛騨方言・せらい、ですが、精だいて、という副詞句が訛ったことばです。 全国の方言であろうと考えられますが、ネット発信が皆無に近く、 キクモトBLOG さんに、せらい喰い、という 言葉が紹介されています。"「競い合って食べる」の様なニュアンスで使っていました。"とはまさに、精だいて食べる、との意味 であり、飛騨方言と同意である事がわかります。 ばばさまえ、せらい食べたや、かしわ餅 に詳述している通りですが、 なにせ飛騨は広い、飛騨地方でも、せらい、ではなく、せで、と話す地域もあるようです。

注目すべきは、せらい、とは元々はせいをだいて、労を惜しまず、こつこつと、気長に、根気と、という意味で 用いられたのでしょうが、いつのまにか、さっさと、という意味で用いられるようになり、適当に、ささっと、手短に、さっと要領よく、 という意味で用いられるようになったようです。 "宿題をせらい、やれ、" といえば、一問一問きちんと解きなさい、という意味ではなくて、いつまでもグズグス考えていないで、 取りあえず、解ったことだけどもササッと書きなさい、という意味で用いられると思います。

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