国語辞典、つまり共通語で、染みる、凍みる、の記載があります。
同音異義語です。
後者の意味で飛騨方言文例として紹介しておみえのサイトが多いのですが、
飛騨地方に限らず、寒い地方からの方言情報として発信が多いのは
当然の事です。
筆者が先ほどネット検索した限りにおいては沖縄からの発信は
ありません。
凍みる、はもともと共通語ゆえ方言ではない、と考える事はあきらかな間違いです。
日常会話で高頻度に用いられる単語、用法、は俚言でこそあらね、
むしろ最重要な方言表現といえましょう。
凍みる、には氷点下にまで外気温がさがる、水が凍る、これが
困り物、という意識が常に働いていると筆者なりに考えます。
どうじゃい、この冷える事。こりゃあまあ今夜もしみるぞ。
という言葉の意味は、だから家の外にある水道は深夜に凍って翌朝には
水がでないかも、となればヤカンでお湯をかけて溶かさねばならない、
あるいは最悪の場合は凍った水道管は内部の氷の膨張で破裂してしまう、
ですからそれを予防する為にちょろちょろと一晩中、水を流しっぱなしにしておかねば
ならない、という言外の意味があるのです。
水を流しっぱなしについては
駄作・精出しゃあ凍る間もなし水車
などもご参考までに。実は俳句の言外の意味は、どんなにつらくてもやめては
いけない、続ける限りは必ず春が来る、という事で
"とにかく続ける事であると。何だか、、、耳が痛いですね、実は私が。"
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