飛騨方言で、すぐに、という意味の副詞句です。
ネット情報としては飛騨以外に郡上、愛知県甚目寺町からの発信がありました。
東海地方で使用されている方言ではないかと推察いたします。
語源についてはネット情報はなく、また同語は古語辞典にもなく、不明といわざるを得ません。
尚、アクセントは●○○です。す、の音が最重要なのは言うまでもありません。
また、例えば、しんしんと雪降りつむ、というように、
格助詞・と、は擬態語の表現にしばしば用いられますので、すんと、の用法も同じでは
ないかと筆者なりに推察いたします。例えば、すんすん、をキーワードにネット検索しますと
かなりの情報がヒットします。いずれも、状態が軽快に速やかに進行していくさまを表現しています。
つまりこの言葉は、すんすんと、が語源ではないかと筆者なりに推察いたします。
雲雀ひねもす うつらうつらと啼けり
うららかに声は桜にむすびつき 桜すんすん伸びゆけり
桜よ 我がしんじつを感ぜよ
らんらんとそそぐ日光にひろがれ…
(室生犀星)
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